健康

立ち仕事が健康的すぎる理由

目次

  1. そもそも座ると寿命が縮む
  2. 立ち仕事は「NEAT」が高まりまくる
  3. 脳機能が向上する
  4. 肩こりが改善する
  5. おわりに

知っていましたか?立ち仕事は、座り仕事と比較すると遥かに健康に良いんです!

「いやあそんなことは無い。異常に疲れるし、腰も痛くなるし、体に悪いに決まっている」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、間違いなく立ち続けたほうが健康に良いんです。

とはいえ、ただ「立ち仕事は健康に良いのだ!」と言われても、にわかに信じがたいですよね。そこで今回は、立ち仕事のメリットと座り続ける危険性について紹介したいと思います。

そもそも座ると寿命が縮む

オフィスワーカーは、最低でも一日に2時間は椅子から立つように

2015年6月、イギリスの公衆衛生サービスが、”座りすぎ”の悪影響を国民に伝えるため上記の勧告を出しました。”座りすぎ”は寿命を縮める。だから、少しでも椅子から立ち上がる時間を作って、と。

「いやイギリスの方々は、小さなことにビビりすぎなんじゃないの?」と思ってしまいがちですが、この勧告は過剰表現ではありません。むしろ、適切な表現なんです。

日本ではあまり報道されていませんが(イギリスが進んでいるだけとも言えるけど、日本が遅れているとも言える)、2009年にアメリカで行われた調査によれば、

1日に座る時間が3時間を超えると、心疾患の発症リスクが64%高まる
1日に座る時間が6時間以上座ると、早期死亡率が40%高まる

というデータが得られたそうです。間違いなく、座り過ぎはあなたの命を削ります。恐ろしいです。

ちなみに現時点では、座りすぎが短命につながる明確な理由は明らかになっていません。考えられる原因としては、血行不全などが挙げられるかと思います。

まあともかく、何が言いたいのかというと、

立ち仕事の皆さんは、座りっぱなしのライフスタイルの悪影響を受けない!

ということです。「立ち仕事がつらすぎる」とストレスを感じていた方は、立ち仕事に対する考えを見直して下さい! 立ち仕事は、体(特に心臓)に優しい仕事なんです!

ちなみに、オフィスワーカーで座り仕事がメインの方が、以下の内容を実践するのがマストになります。さもなくば、早期死亡率が40%もアップしてしまいます。

最低でも1日2時間は立つ(最終的な目標は4時間)
座りながら出来るエクササイズを行う

立ち仕事は「NEAT」が高まる

座り過ぎの悪影響を見たところで、ここからは立ち仕事のメリットについて見ていきましょう。

まず、1つ目のメリットとして、立ち仕事の人は「NEAT」を高めることができます

NEATとは、「非運動性活動熱産生(Non-Exacise Activity Thermogenesis)」の略で、日常で消費されるカロリー(運動の消費カロリーは含まない)の合計を意味しています。そして、このNEATを、立ち仕事の方は極めて高い状態で維持することができます。

「いや、このNEATとかいうやつの何がそんなに重要なの?」と思われるかもしれませんが、侮ってはいけません。こいつがバカにできないんです。例えば、2015年にマドリード大学が行った実験では、参加者にNEATを高めるようアドバイスしました(エスカレーターは使わずに階段を使いましょう,家でテレビを見るときは立ちましょう,通勤電車の最後一駅は歩いてみましょうetc)

その結果、参加者の体にどのような変化があったのかというと、なんと、

NEATの向上を試みた参加者は、週3回の筋トレと同じ効果が得られた!

だったそうです。言うまでもなく、健康的になるには運動は必要不可欠です。運動なくして健康ありません。つまり、NEATレベルが高まりまくる立ち仕事が、健康に良いのは疑いようのない事実なのです!

(NEATについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照下さいませ。)

脳機能が向上する

続いて、立ち仕事の2つ目のメリット。なんと、立ち仕事で脳機能が向上することが明らかになっています。

これについては、2016年にテキサスA&M大学が行った興味深い実験があります。研究チームは、高校生34人を対象として、24週間にわたってスタンディングデスクを使用させる実験を行いました。その結果、高校生の脳には予想外の変化が起こりました。なんと、

脳の実行機能とワーキングメモリが向上!

していたのです! 「ワーキングメモリ」とは、瞬間的な記憶を保存する脳の容量のことです。ワーキングメモリの容量が多い人ほど、

・脳の認知レベルが高い(認知症とは程遠い)!
・幸福度が高い!
・メンタルの病にかかりにくい!

などということが明らかになっています。つまり、立ち仕事は、身体のみならず、脳やメンタルにも好影響をもたらす!というわけです。

いかがですか? もう、座り仕事をやりたいとは思いませんよね?

ですが、最後に。「立ち仕事で肩がこる」という方のために。

立ち仕事では肩こりになりにくい

立ち仕事で肩こりが改善します!「何を言ってんだ、全く無責任な。どうせ立ち仕事したことないんでしょ?」とこのブログを去る前に、あと少しだけ読んで見て下さい。2点あります。

まず、1つ目。ある大学が行った研究によれば、立ち仕事も座り仕事も「あれ」を怠ると腰痛に陥るということが明らかになっています。

その「あれ」とは、

・長時間同じ体勢でいること

です。つまり、体を頻繁に動かすか否か、そして動かせるか否かが腰痛に深く関係してくるというわけです。では、ここで考えてみましょう。座り仕事と立ち仕事を比較した場合、体を動かしやすいのはどちらでしょうか?

間違いなく、立ち仕事のはずです。

座り仕事では、わざわざ立ち上がり、体を捻らせたり、足踏みをしたりしなければ体を動かすことができません。しかし、立ち仕事ではいつ何時でも、スキあらば足踏みをしたり、体をねじらすことができるはずです。

だから、座り仕事と比較すると、立ち仕事は肩こりに襲われにくい。そして、座り仕事から立ち仕事に変わると肩こりが改善するということが言えるわけです。

そもそも、座らないのが本来の生き方

そもそもですが、人間は本来めったに座らない生き物です。まだ狩りや木の実を採集していたころの人類は、日中は獲物を求めて歩いたり、天敵から身を守るために走ったりして、ほとんど座りません。座るときといえば、晩ごはんのときくらいです(宴などをするので、そこでもあまり座りませんが)

「いや待て待て、そんな狩猟採集民族の話は現代人とは関係ないでしょ」と思うかもしれませんが、実は関係大アリなんです。

というのも、人類が現代のライフスタイルになったのは、人類の長い歴史の中ではごく最近の話なんです。言い換えれば、人間の体は狩猟採集民族だったころの体とほぼ同じというわけです!(もちろん、研究で証明されています。)

だからこそ、立ち続けるライフスタイルは、人間本来のライフスタイルであり、最も適した生き方と言えるのです。

イギリスが座り過ぎのライフスタイルに警鐘を鳴らしているのは先述したとおりですが、最近では、Googleなどの先進的な起業はスタンディングデスクを導入しています。近いうちに、日本でも「座る=危険,立つ=健康的」というのが当たり前になる時代が来ることでしょう。

それでも腰痛に苦しむ方へ

本来の主旨とは少し逸れますが、働き方に関係なく腰痛に苦しむ方は多いかと思います。ですので、痛みを減らす鍵を紹介したいと思います。

その鍵とは、腰痛は心理的な現象でもあるということです。さらに言えば、腰痛は思い込みの可能性があるということです。

詳しくは、J・E・サーノ博士の『心身症治療プログラム』を一読下さい。以下、本書のAmazonレビューより引用です。

サーノ博士の本を熟読しました。今までやってきな治療は一体何だったのだろうと考えさせれました。根本的な治療はこの内容以外にないと思います。本当にこの本に出会えてよかった。痛みもあれ?っと思うほど無くなっています。★★★★★
腰椎椎間板ヘルニアなど、いかにも痛みが出て当然だと思われる状況であっても、痛みが出る人と平気な人がいるそうです。
腰以外で神経が圧迫されていたり腱の炎症によって痛みが出ていると思われるようなケースでも、無意識下の抑圧や憤怒が原因になっている心身症であるというような内容だと解釈しました。
お陰様で、弱気になって痛み止めに頼るようなこともなく、痛みを克服できて前向きにチャレンジする日々です。痛みに襲われたときというのは、自分の心身や生き方を客観視する良い機会なのかもしれません。★★★★★

おわりに

立ち仕事が健康にいい理由を理解していただけたでしょうか。

もちろん、立ち仕事はNEATが高まるので、それだけ疲れます。仕事を終えたあとには、疲労感も残るかもしれません。残念ながら、その点については僕は助けになれません。

ですが、皆さんが立ち仕事に対する考え方を見直してくれたら、そして、日常に今以上の楽しみや喜びを見出してくれたら、それに勝る喜びはありません。以上です!

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