通常のコーラと比較すればダイエットコーラの方が圧倒的にカロリーが低いので、「太らなく痩せられる!」「健康的!」と思っている人は多いと思います。
ですが、コーラを飲んでいる人とダイエットコーラを飲んでいる人では、肥満の割合は変わらないということが科学的に証明されているんですよ。
なぜだと思います?
「甘さ」で太る
ダイエットコーラには人工甘味料が使われています。この人工甘味料のおかげでカロリーが限りなく0に近い状態でも、本物同様の甘さを味わうことができるわけです。
まあ要するに、通常のコーラとダイエットコーラは「甘さ」の面では変わらないわけです。
というと、「甘いのにカロリー低いから最高!」と思ってしまいがちですが、実は人間は「甘さ」を感じると太ってしまうんですよね。
なぜ、このような現象が発生するのかということですが、狩猟採集民だったころの人類の生活から説明することができます。
遠い昔を想像してみてください。まだ人類が、狩りや木の実の最終で食料を確保していたくらい昔です。
この頃の人類にとって、食料は当たり前のように確保できるものではありませんでした。そのため、現代の人類とは異なり、餓死が身近なものだったんですね。そのため、当時の人類にとっては、「いかに摂取した食料を効率よく蓄えられるか」ということが重要だったんですよ。
で、そんなライフスタイルが長い期間続いた結果、人間には、
・食料を口にした際に、全力で栄養を吸収し蓄える準備をするシステム
が構築されたんです。何が言いたいのかというと、このシステムが出来上がったことで、実際にはカロリーのない「偽の甘さ」でも身体は栄養補給の準備を始め、実際に糖を摂取したときと同じ反応が起こるということです。
つまり、カロリーが極めて低い人工甘味料の甘さでも、血糖値が上がりインスリンが分泌されることで脂肪を蓄えやすい体になってしまうというわけです。
ダイエットコーラではダイエットできないし、それほど健康的でもないんです。
おわりに
ダイエットコーラでも太るということを紹介しましたが、なにも「ダイエットコーラを飲むな!」というものではありません。
しかし、世の中に出回っている商品は、あくまで売ることを重視しています。ですので、情報の正誤判断が必要になるわけですが、正しい知識を持っていなければ正しい情報の判断ができません。
ですから、ダイエットコーラで痩せられるという勘違いを正してもらえたら、それで十分です。