新たな目標を立てたものの、達成できなかった経験は誰しもあると思います。
実際、年始に立てた1年間の目標を、年末に覚えている人はかなり少ないそうです(笑)
ですが、これらは決して、あなたの意志の弱さが原因ではありません!
目標の立て方が間違っているんです。意味のない目標を立てると、目標達成率は下がってしまいます。目標達成率を下げてしまうくらいなら、もはや目標は立てないほうがいいくらいです。
では、どのように目標を立てればよいのでしょうか。
今回は「MACの法則」というものを紹介します。
目次
MACの法則
MACの法則とは、
・Measurable [測定可能]
・Actionable [実行可能]
・Competent [適格性]
この3つの単語の頭文字をとったものです。
この3つを意識して計画を立てるだけで、格段に目標達成率は上がります。それぞれ詳しく説明しますね。
①.測定可能
まず1つ目。MACの法則のM、Measureble(測定可能)についてです。
これは、目標が具体的な数値で測定できるのかどうか、というものです。
なぜ、具体的な数値で測定するのが重要かといえば、人間が飽きやすい性格を持っているからです。漠然とした目標ではすぐに飽きてしまい、自ら目標達成から目を背けてしまいます。
飽きてしまったゲームでわざわざ遊ぶことはしませんよね? それと同じことです。要するに、常に新鮮な感情を持ち、高い意志を保ち続けることが重要なわけです。
そこで、目標を数値化し、常に自己評価することで、達成感が得られ目標達成に対する高い意欲を持ち続けることができます。
実際に、Measurableを意識して目標を設定する上でのポイントは、
・目標そのものを数値化
・更に目標を期間ごと細かく細分化し、定期的に自己評価する
この2つ。
具体例として、「人気者になる!」という漠然とした目標を、これらに当てはめてみます。
まず、目標そのものを数値化しなければなりません。そこで、人気者=友だちが多い、に置き換えて、目標を「今年中に友達を100人作る」とします。
次に、期間ごと目標を細かく分類します。目標が1年間に友達100人なので、「友達を3日に1人作る」に変えれば、達成できる計算になります。
このように目標を立てたら、後は3日ごと自己評価していくだけです。毎回手帳などにメモするとより効果的で、達成感と目標に近づけている実感を味わうことができます。
②.実行可能
次に2つ目。MACの法則のA、Actionable(行動可能)についてです。
これは、実際に行動に移せるのかどうか、ということです。言い換えれば、大きすぎる目標は立てるな!ということです。
人間は、目標が大きすぎるほど、目標を達成している自分を想像できなくなるほど、意欲が無くなってしまう性質を持っています。
心の中で「どうせ無理だ」、「多分挫折する」と思ってしまう目標を立てると、挫折しそうになった時に「目標が大きすぎた」と、簡単に諦めてしまいます。大きすぎる目標はやらなくても良い理由付けになってしまうんです。その場の熱意に任せて大きな目標を立てると必ず失敗します。
そこでActionable、行動可能かどうか、ということが重要になるわけです。自分が目標に向かって地道に歩を進めている姿を、想像できる目標を立てて下さい。
仮に、大きな目標を立てる場合は、その目標までの間に小さな目標を何個も立てて下さい。とにかく目標に現実味を帯びさせることが重要です。
③.適格性
最後に、MACの法則のC、Competent(適格性)についてです。
これは、目標が自分の価値観に合っているかどうか、というものです。
なぜ、価値観に合っていることが重要かというと、人間は自分の価値観(自分が本当に追い求めたいもの、または自分の理想像)に合っていない行動をすると、ストレスを感じるため、無意識にその行動を避けてしまう習性があるからです。
これについては、結構難しいです。
例えば、「世界中の多くの人と関わりたい!」といった価値観を持っていても、「勉強が嫌いでテキストを見るだけで気分が悪くなる」といった価値観を持っていては元も子もないからです。これは、苫米地氏のモチベーション理論と似てますね。
まあ要するに、いかに工夫して価値観と結びつけるかということが重要になってきます。
上の例だったら、勉強は嫌いだけどコミュニケーションは好きなはずなので、「週に1回、外国人の方と交流できる場所に行ったり、ボランティア活動に参加する」てな感じに変えられますよね。
そんなこんなで、Competentを意識して目標を立てるのは難しいわけなんですが、その分価値観と合致した目標を立てられたら最強です。迷いなし、目標達成まで一直線。
おわりに
目標達成率を格段に高めるMACの法則について紹介しました。
必ずしも3つに合致しなくても大丈夫です。これらを意識することが大事。
目標を立てる機会があったら使ってみて下さい。
「健康になる」や「集中力を高める」のような抽象的な目標でも、MACの法則を意識すれば、実現可能になります!
ちなみに、適格性に関してはギャップを作る目標の立て方とは、ほぼ正反対の理論になっちゃってますんで、どちらの方が自分に合うか試してみて下さい。