ストレス 健康

「怒り」の感情は健康に悪い! 「怒り」の正しい対処法とは

普段からカリカリしている人に警告です!

怒りっぽい人はそうでない人に比べて、心筋梗塞や狭心症のリスクが2倍以上に高まります。特に激しい怒りのあとでは、心筋梗塞や心臓発作を起こす確率が4.7倍以上に上昇するといった研究もあります。

怒りの健康被害は凄まじいんです。

また、「怒り」を人前でさらけ出していると相手に不快感を与え、人間関係にヒビが入ってしまう危険性があります。

「でも怒りの感情を抑えるのは難しい!」「対処はしてるけどスッキリしない!」といった方がほとんどだと思うので、正しい「怒り」の感情の処理方法について紹介します。

まずは、世間に出回っている逆効果になってしまう対処法から。

目次

  1. 発散は逆効果
  2. 溜め込むのも良くない
  3. 1分間深呼吸法
  4. リアプライザイル法
  5. おわりに

発散は逆効果

「怒りは発散すれば消える」といった考えを持っている方は多いのではないでしょうか。

実それ、間違ってるんです。

なぜかというと、怒りの感情を表に出すことで、その感情にブーストをかけてしまうからなんです。

まず、「怒り」の感情が生まれるということは、原因となるネガティブな体験をしということになりますよね。

怒りを発散させると、自らその忌々しいネガティブな体験を思い起こし、その体験に意識を集中させるということになります。結果、感情は強まってしまい、怒りコントロールが難しくなってしまうんです。

まあ要するに、発散する対処法は、よりネガティブな体験を強いものに変えてしまうんで逆効果ってことです。

叫びちらしたり、物に当たるのは、なんの意味もなかったんです。

溜め込むのも良くない

「発散が逆効果なら溜め込めばいいのか!」と思うかもしれませんが、残念ながら溜め込むの逆効果です。

怒りを抑制することで体には

・ポジティブな感情が減少し、ネガティブな感情が増加

・交感神経の反応が強まり、不安と緊張が増加

といった悪影響が出てしまいます。

また、感情を抑制する人ほど、親密なコミュニケーションを避けるため、周囲の人から親友とみなされない傾向が強いそうです。確かに、何を考えているのかわからない人って怖いですよね。

まあつまるところ、怒りは「発散」も「抑制」もNGということになります。

多くの人がこの2つの方法に頼っていたのではないでしょうか。怒りをうまく対処できないのは、そもそも対処方法が間違っていたからなんです。

では、どのように対処すれば良いのでしょうか。

1分間呼吸法

まずは、激しい怒りに有効な対処法についてです。

人間の体内では、カッとなり、怒りがこみ上げてきたとき、アドレナリンが分泌されます。このアドレナリンが分泌されることで交感神経が優位、いわば頭に血がのぼった状態になり、怒りに乗っ取られてしまいます。

ですので、このアドレナリンによる体の変化を抑えることが鍵になってきます。

そこで、登場するのが「1分間深呼吸法」です。

1分間深呼吸法とは、

①5秒で息を吸う
②10秒で息を吐く
③さらに5秒で肺の空気をすべて吐ききる
④①から③の20秒1セットを3回繰り返す

というもの。一見効果がなさそうに見えますが、絶大な効果があります!

なぜかというと、1分間呼吸法を行うことで、

交感神経優位な状態から副交感神経優位な状態に切り替えることができる!

からです。それによって、頭に血が上り、自分自身が怒りに乗っ取られるのを防ぐことができます。

また、怒りを抑える上での鍵となるアドレナリンは、たったの30秒ほどしか分泌されにないので、その30秒をやり過ごす役割も担ってくれます。

リアプライザイル法

再評価法とは、神経科学の理論で、

怒りの原因に対する考え方自体を変える

というものです。怒りが生まれる原因となったネガティブな経験自体の捉え方を変えてしまいます。

これだけだと分かりづらいと思うので、上司に理不尽すぎる理由で怒鳴り散らかされたとして、再評価法を適用してみます。

そうすると、

「この人は飼い犬をなくしたから苛立っているんだろう」や「この人は最近妻と子供が一切話を聞いてくれないんだろう」

といった感じになります。

これが結構効果的で、繰り返し行うと、感情にコントロールを司る脳の扁桃体という部分が鍛えられ、ネガティブな体験に強くなるんだそうです。

つまり、カッとなり怒りがこみ上げる度に「リアプライザイル法」を行えば、

・怒りを抑制する力が強くなる

ってことです。感情の筋トレみたいなものですね。

おわりに

「怒り」は健康や良好な人間関係の敵です。

1分間深呼吸法やリアプライザイル法を使って、正しく対処しましょう!

[参考文献1]

[参考文献2]