学習

学習の効率を上げる、インプット・アウトプットの「黄金比率」とは

同じ時間を勉強に費やすなら、より効率的な方がいいですよね。

より効率的な学習をするには、インプットとアウトプットの割合が鍵になってきます。多くの人はインプットとアウトプットを学習に取り入れていると思いますが、正しい割合で行えていない可能性があります。実に勿体無い!

ということで、今回はインプットとアウトプットの「黄金比率」を紹介したいと思います。

目次

  1. 黄金比率
  2. アウトプットをする上でのポイント
  3. おわりに

黄金比率

結論から言いますと、インプットとアウトプットの「黄金比率」は、3:7です。インプットが3で、アウトプットが7。

今にも「アウトプット7割は多すぎない?」という声が聞こえてきそうですが、3:7がベストなんです。これについては、コロンビア大学で興味深い実験が行われています。内容は、

小3から中2までの100人の子供を対象とし、9分間で「紳士録」(人名名鑑)に書かれた人物プロフィールを暗証するように指示。「覚える時間」(インプット)と「練習する時間」(アウトプット
)の割合は、グループごとに異なる時間で行わせる。

というもの。

その結果、

・約40%を「覚える時間」に費やしたグループが最も好成績!
・年長の生徒になると約30%を「覚える時間」に費やしたグループが好成績!

というデータが得られたそうです。4:6がベストの割合のようにも見て取れますが、注意すべきは年長の生徒になると「覚える時間」が少なく済んでいるところ。つまり、ざっくり言い換えれば、

・初心者はアウトプットに6割の時間を振り分ける
・熟練者はアウトプット7割の時間を振り分ける

というのが効果的な学習ということになります。まあ、どちらともアウトプットの割合が多いことには変わりありませんね。真逆の比率で学習していた方がほとんどではないでしょうか。僕もそうでした(笑)

「なんでこんなにもアウトプットの比率が多いのよ」ということですが、人間の記憶の仕組みにヒントがあります。

まず、人間の脳は得た情報を一時的に脳の海馬と呼ばれる部位に保存します。これが所謂、短期記憶ってやつです。そして次に、「重要だと判断された情報」は海馬から移動し、別の部位に保存されて長期記憶となります。

つまり、

脳に新しい情報を重要なものだと判断させることが鍵になる

というわけです。では、脳はどのような情報を重要だと判断すると思いますか?

脳は、頻繁に使われた情報を重要だと判断する仕組みになっています。具体的には、2週間に3回以上が目安と言われています。

要するに、2週間に3回以下しか使われない情報は記憶されないということを意味するわけで、それを防ぐためにもアウトプットに7割もの時間を費やす必要があるんです!

アウトプットをする上でのポイント

アウトプットには多くの時間を費やすべきなのですが、方法を間違えてしまっては意味がありません。ですので、アウトプットを行う上でのポイントを2つ紹介します。

①フィードバックを行う

フィードバックとは、アウトプットの結果を評価し、次のインプットに修正を加えるという作業です。具体的には、

・見直し
・反省
・改善
・方向修正
・原因究明
・弱点/長所の発見

などなど、これら全てのものがフィードバックに含まれます。これらのフィードバックを確実に行えば、

アウトプットを評価して次のインプットの質を上げる

それに伴って次のアウトプットの質が上がる

また次のインプットの質が上がる!

このような学習の質向上の無限ループに入り、圧倒的な自己成長へと繋げることができます。

②同じ方法でアウトプットしない

同じ問題を繰り返し解いたり、同じツールを使って行うアウトプットは良いものとは言えません。理由は2つあります。

1つ目の理由は、脳が必要な情報だと判断しない可能性があるということです。先程「2週間以内に3回使う」という目安を紹介しましたが、この「3回」は違う方法で使う必要があるんです。

なぜかというと、同じ問題や同じ手段で情報を3回アウトプットしたとしても、脳は1回しか使われていないと判断してしまうからです。

んで、2つ目の理由は、フィードバックの質が落ちることです。同じアウトプットをしていては同じようなフィードバックしか得られませんよね?

先程フィードバックによって、インプットとアウトプットの質が高まり続けることで、学習の質向上の無限ループに入り自己成長に繋がることを説明しましたが、フィードバックに変化がなければ無限ループに入ることができないんです。

まあざっくりまとめると、アウトプットにおいては、

常に工夫することが重要

という感じになりますね。

インプットの際に自分で問題を作る、人に教える、書評を書く、論理的に説明する文章を書くなど、とにかく工夫しましょう。

おわりに

アウトプットの比率を増やすことで圧倒的に記憶に残ります。

また、「話す」「書く」などのアウトプットは行動に繋がります。行動が変われば、いずれ現実も変わり、大きな自己成長へと繋がります。

アウトプットはいい事だらけです! 早速「黄金比率」を取り入れましょう!

[関連記事]
高い集中力を持続するには「ポモドーロ・テクニック」だ!
脳機能や記憶力をガッツリ向上させる方法まとめ[2018年版]
科学が認めた超効果的な学習法はこれだ!

[参考文献] アウトプット大全, 著:樺沢紫苑