「カリスマ」
カリスマ性を持つ者は、圧倒的な信頼感と影響力で人々を魅了し組織を率いることができます。成功者のほとんどはカリスマ性を兼ね備えていると言えましょう。その並外れた能力から、「カリスマ性」は生まれつき持ち合わせた転生の才能と考える方が多いと思います。
が、カリスマ性は決して転生の特性ではありません。トレーニングを積めば、後天的に身につけることができちゃいます。
ということで、今回は「カリスマ性の6つの法則・能力」と「カリスマになるためのトレーニング方法」について紹介します。
目次
カリスマ性の6つの法則
1.他人を快適な気分にさせられる
言わずもがな、一緒にいて”不快な人”には誰もついていきません。同じ空間にいる全ての人を「快適な気分」にさせられる人こそがカリスマです。
2.誰とでもうまくやれる
カリスマは誰とでも上手くやります。仮に、苦手な人と相対しても上手くやります。
つまるところ、誰とでも分け隔たりなく接することができ、なおかつ嫌いな相手でさえ味方にすることができるのがカリスマです。
3.室内で存在感がある
カリスマは室内でも「存在感」を放ちます。それによって周りの人々は魅力を感じ、どこまでもついていきたいと考えるわけです。
まれに、部屋に入ってきた瞬間に「お、アイツ来たな」と思わせるような、室内でも存在感を放つ人ってますよね。その存在感を何倍にも高めたのがカリスマです。
4.他人に影響を及ぼすことができる
カリスマは、自分が取り組んでいる活動に他人を巻き込んでいきます。まあ、”巻き込む”というより”自然と周りが手を貸したくなる”といった方が自然かもしれません。
その形はどんなものであれ、とにかくカリスマは他人に影響を及ぼします。
5.親しみを見せる
どれだけ有能な人でも、厳格さを見せることで周りの人に距離感を感じさせてしまえば誰もついていきません。カリスマは、適度に「親しみ」を見せることで距離感を無くし、誰もがついていきたいと思うような人間性を持っています。
6.集団を導くことができる
最後にして最大の要因です。カリスマには「集団を導く能力」があります。
カリスマは、フォロワーが暗闇の中を彷徨うことがないように常に光を照らし続けたり、目的地を見失わないように常に向かうべき方角を明確に示し続けます。言わば、カリスマは周りの人が安心して乗り込める大船の役割を果たすわけです。
カリスマになるために高めるべき6つの能力
ここまでで、カリスマ性の6つの法則を紹介しました。これを踏まえ、次は「カリスマになるために高めるべき6つの能力」を紹介します。まずは1つ目。
1.共感能力
人は自分の話を聞いてくれると感じると、「この人は信頼してくれている!」と判断します。逆に、表面上は話を聞いていたとしても、共感する能力が欠如していると「信頼されていないんじゃないか?」という考えに陥ってしまいます。
そのため、カリスマには「共感能力」が必須なんです。
2.傾聴スキル
傾聴とは、「深いレベルで相手を理解し、気持ちを汲み取り、共感する聴き方」のことを言います。平たく言えば、
・ただ聞くだけではなく、話を根本から理解しようとする聴き方
って感じになります。また、相手に「自分の話を聞いてくれてる!」と心から思わせることも重要な要素なので、ボディランゲージなどのノンバーバルなコミュニケーションを行う能力も傾聴スキルには含まれます。
ちなみに、「相手を本気で理解しようとする試みは脳を活性化させます」。
3.アイコンタクト
アイコンタクトで心の距離が縮まります。ですので、親しみを見せながら誰とでも上手くやるには欠かせない能力になります。
「アイコンタクトって簡単じゃね?」と思うかもしれませんが、いざ意識してみると結構難しいものです。
日本人の特性と言うこともありますが、意外とアイコンタクトは難しい行為であり長時間目を合わせていると気まずさを感じてしまいます。アイコンタクトの能力は一夜で身につくようなものではないので、日頃から練習が必要になります。
ちなみに、「アイコンタクトが苦手でしょうがない!」という方は、相手の鼻や眉間を見つめるのをオススメします。ある研究では、目の周りを見ているだけでも相手が「アイコンタクトをしてくれていた」と認識することが明らかになっています。
4.パッション
カリスマ性においては、周りが行動を共にしたいと判断するか否かが重要になります。ですので、この場合のパッションは、自分の活動に使うものではなく「他人を称賛するときに使う情熱」を意味します。
他人を本気で称えた経験はありますか?意外と少ないものです。
5.一貫性
ここでいう一貫性とは、「自分の信念や価値観、人生のテーマを決して曲げない能力」のことです。
ころころ”信念や目標”を変えるような者には誰もついていきません。人生に一貫性が見られるからこそ安心してついていくことが出来るんです。
6.具現化スキル(表現力)
これは、「自分が持つ壮大なビジョンを相手に理解しやすいように落とし込むスキル」のことです。具現化のスキルがあるからこそ、信じられないような高いハードルの目標を掲げても仲間は離れていきません。
以上の6つのスキルがカリスマになるために必要になります。では、これらのスキルはどのように鍛える事ができるのでしょうか。
トレーニング方法
カリスマ性を鍛えるトレーニング方法は6つあります。まずは1つ目。
エモーショントレーニング
エモーショントレーニングは
自分の感情を包み隠さず、表情豊かに、全力で表現する
というものです。人々を導くには、時に笑顔で語りかけ、時に怒りを露わにすことが必要になります。
エモーショントレーニングを行うことで、「おれは、この感情の時には、こんな表情をするのか」って感じで1つの感情に対する表情を把握することができます。それにより、実際には怒っていなくとも本気で怒っているように振る舞う、怒りをぶちまけたい時でも笑顔で振る舞う、という具合に状況と必要に応じて感情を憑依させることができるようになります。
アクティブリスニング
アクティブリスニングは、
会話の中で相手の重要なポイントを確認する
というもの。ただ共感するだけでなく”相手の主張をキャッチする”トレーニングです。アクティブリスニングを行うことで、1つ上のレベルの共感力を身に着けることができます。他人との違いを見せつけるにはもってこいな手法でありましょう。
無音トレーニング
無音トレーニングは、
ドラマや映画などを「サイレント」で視聴し、登場人物の感情や、それぞれの関係性などを推察する
というもの。会話内容を一切聞かず身振り手振りなどの「ノンバーバル」な情報で推察することで、相手の心を理解する能力を鍛える事ができます。音無しで心が読めるようになれば、音ありは簡単で仕方なくなります。
ストーリーシェアリング
ストーリーシェアリングとは、
歴史の出来事や偉人の名言などの例え話を目の前のストーリーに転換する
というもの。日頃から偉人の名言や難しい概念を自分の経験や目の前の出来事と結びつけるトレーニングを行いましょう。そうすることで、主張に奥行きが生まれ、なおかつ説得力を持たせる能力が高まります。
レトリカルクエスチョン
レトリカルクエスチョンは
相手の決断を促す究極の2択の質問をする
というもの。レトリカルクエスチョンは取引などで用いる事ができます。有名なのはスティーブ・ジョブズのレトリカルクエスチョンですね。彼は、1984年セントラルパークにて、ペプシを運営していたジョン・スカリーに対し、
一生砂糖水を売り続ける気かい?
それとも世界を変えるチャンスに賭けてみるかい?
と言い放ちました。究極。。
ハイゴール設定
ハイゴール設定は
大きな目標を設定しつつ、期間を区切り小さな目標を設定する
というもの。日ごろからハイゴール設定を行うことで、カリスマに必須な「壮大過ぎるビジョンに実現性を持たせる能力」を鍛えることができます。
おわりに
「カリスマ性」はトレーニングによって後天的に身につける事ができます。
が、カリスマは1日にしてならず。毎日の積み重ねにより徐々に身につくものです。
誰もが憧れついていきたいと願う人物になれるよう、焦らず、ゆっくりと、着実に自分を磨いていきましょう。
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