人間の集中力は脆いものです。高い集中力を維持するには、それなりの対策を取り必要があります。
そこで、今回は集中力を維持するためのテクニックの1つである「ポモドーロ・テクニック」を紹介します。
ポモドーロ・テクニックとは
ポモドーロ・テクニックは、作家のフランチェスコ・シリロによって考案されたもので、「ポモドーロ」という名前は、彼が学生時代に愛用していたトマト型キッチンタイマーにちなんでつけられたそうです。
で、どんなテクニックかというと
取り組むべきタスクを短い時間単位に分割し、5分間の休憩を挟みながら処理していく
というものです。目安としては、「25分の集中と5分の休憩」くらいのバランスになります。
「時間を区切るだけじゃ効果ないでしょ!」と思うかもしれませんが、効果絶大なんですよ!
ポモドーロ・テクニックの効果
ポモドーロ・テクニックの効果が絶大な理由は、心理学で言うところの「デッドライン効果」から説明ができます。
「デッドライン効果」とは、
時間を短く区切れば区切るほど、意識することが少なくなり仕事が管理しやすくなる
というものです。言わずもがな「集中する」ということは、「1つのことに注目する」ということを意味します。集中力を持続する上では「他の事を気にしない」ということが鍵になるわけです。
そこで、無駄にも思える15~25分に一回の休憩を取ってでも「この短い時間にこれだけやればいいんだ!」と思うことで、デッドライン効果が働くため、遥かに集中力を持続することが可能になり、効率も格段に上がるんです。
ポモドーロ・テクニックを使用する際のポイント
ポモドーロ・テクニックを使用する際のポイントは
1.時間を伸ばさない
ポモドーロ・テクニックでは、「もう少しやりたかった!」と思うくらいがベストになるので、物足りないからと行って25分以上に時間を引き伸ばしては行けません。
というのも、「物足りない」からこそやる気を持続することができ、集中力のスイッチが切れなくなるからです。
2.自分の力に合わせて時間は調節する
ポモドーロ・テクニックでは、まとまった時間を区切ることがポイントになるので、「25分は長い!」と思う方は自分の力に合わせて時間を調節してOKです。
初めは15分から初めて見るのが良いかもしれません。
3.タイマーは必須
とにかく集中する上では、「気になること」を減らすことが重要です。
時計を確認するだけでも集中力は低下するので、必ずタイマーをセットしましょう。
4.休憩の前後でやることを変えない
休憩中にも、脳は無意識にさっきまでやっていた作業のことを考えています。つまり、休憩後に作業を再開したとき、よりアイデアが出やすくなったり、作業スピードが早くなります。
5.休憩中は脳が疲れることはやらない
脳がリラックスできなければ、それは休憩ではありません。
・スクワットなどで軽く体を動かす
・横になる
・瞑想をする
などの脳がリラックス出来る休憩を取りましょう。「スマホをいじる」なんてのは論外ですよ!
まとめ
時間が有り余っているときほど「上の空」になってしまったり、注意がそれてしまうものです。つまり、まとまった時間が確保できているときほど時間を区切るのがベターなわけです。
是非、ポモドーロ・テクニックを試してみて下さい。