学習

組織心理学者アダム・グラントによる「大学の成績と将来のキャリアに相関関係は無いよ!」って話。

adam grant career of carege

Originals」や「Give and Take」で有名なアダム・グラントによる、「成績優秀者が間違って取得するもの」「みんな成績はB評価を目指そう!」というコラムが面白かったのでメモ。

彼は、生徒達が成績が優良企業のチケットであるという核心から、完璧主義を崇拝しているような状況が起こっていることを危惧しており、

大学の成績より、重要なことがあるのではないか?

という主張をしておりました。以下、要点をまとめたいと思います。

成績とキャリアの相関関係は極めて些細

成績とキャリアの相関関係が弱い証拠は明らかだそうで、2016年に行われたメタ分析では

成績はキャリアの強力な予測因子ではない!

ということが明らかになったそうです。なんでも、業種間では、学生時代の成績と職務成績の相関関係は、大学卒業後1年目では控えめで、1年以内では極めて些細なものなんだとか。例えば、Googleを見ても、社員が大学卒業後2年3年になると、成績は業績に一切影響しないそうです。(ただし、低すぎてもだめ)

古典的な研究でも・・・

古典的な1962年の研究では、心理学者のチームが「アメリカの最も創造的な建築家」を追跡し、そのスキルを標準的な同僚たちと比較したところ、

創造的な建築家は、あまりよろしくない成績、平均してB成績を獲得していた!

ってことが判明したんだとか。研究者の一人であるDonald MacKinnonいわく

自分の興味を惹く科目・コースでは優秀な成績になるかもしれないが、彼らの創造力に傷をつけないコースでは全く努力しないのであろう

とのこと。要は、優秀な建築家ほど学生時代に

好奇心と本質的に重要であると判断した活動に全力を注いでいた!

というわけです。

歴史的著名人たちの成績も・・・

スティーブ・ジョブズはGPA2.65、J・K・ローリングスは大学をC平均で卒業、マーティン・ルーサー・キング牧師は4年間でAを1つだけ取得して卒業したんだとか。

スティーブ・ジョブズについては、かの伝説のスピーチで、自身が大学を中退し自分の興味のある講義を「聴講」していたことを話していたので有名な話ですねー。

時間を有効に使おう

結局の所、アダム・グラントが言わんとしていることは、

時間は有限、有効に使おう!

ということです。図書館で多くのテスト勉強をしている時間に、友情を深める時間、ボランティア活動に参加する時間、好奇心を追求する時間が失われること防ぐべきだ、と。

彼自身、

私は、好成績での卒業を目指す学生の一人だった。もし、過去に戻れたら、目の内部の仕組みを覚えるために無駄にした時間を、残りの人生についての会話に使ったり、即興コメディを試す時間に使う

とのこと。もちろん即興コメディは、半分彼のジョークです(笑) まあ要するに、「より自分の人生において大事なことに時間を使うべきだった」って後悔をしているわけですね。

まとめ,および注意点

ということで、組織心理学者のアダム・グラントによる「好成績を取るためではなく、自分の将来に時間を有効に使おう!」という話でした。

最後に、いくつか注意点を添えておきます。

①.文化の違い

→アメリカの学生は、非常に勉強熱心。普段から多くの時間を勉強に費やしています。そのため、「テストに費やす時間の量」についての解釈には注意すべき。

②.勉強しなくていいぜ!ってわけではない

→アダム・グラントは、「自分の将来や好奇心の追求の為に時間を使うこと」と「悪すぎる成績は考えもの」ということを主張しています。そのため、完全にサボる方向に面舵を向けるのはNG。

「BEST! B」、程よく、ってのが彼の主張です。