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もう「アホ」と戦うのはやめにしましょう

atamanikitemoahototatakauna

 

田村耕太郎さんの「頭に来てもアホとは戦うな!」を読みましたー。

過去に、自身がアホに時間とエネルギーを奪われてしまっていた経験から「たった1度きりの人生、限りある人生の時間を「アホ」に使ったら勿体無いでしょ」って理論に基づき構成された一書でございました。

個人的には、ハッとさせられる部分が多く非常に為になりました。人生における人間関係問題のバイブルになるやもしれません。書評がてらメモしておこうと思います。

まずは、本書における「アホ」の定義から。

アホ

著者は「アホ」について

一言で言えば、あなたがわざわざ戦ったり、悩んだりする価値のない人間である。そして不条理な人間である。あなたにとって一見、目障りで邪魔である。時として正当な理由もなくあなたの足を引っ張ってくる当たり屋でもある。あなたに体当りして絡んで、自分の価値をあげようとする人物だ。

と、語っておりました。要は、アホは

自分の人生にマイナスな影響しか及ぼさない価値のない人間

ってことですね。この定義は、INcのライターであるピーターエコノミーによる「あなたの人生から取り除くべき人間」で紹介されていたタイプの人間に似ているなあ、と感じました。必要のない人間関係ってのはもはや型が出来上がってますねえ。

とは言いつつも、この「アホ」に対処するのが非常に難しい。頭では分かっていても気にしてしまうのが悔しいところでした。

ですが、本書を読んでかなりスッキリ。「アホ」を気にしてしまう自分自身こそが「アホ」なんだと気付かされました。

以下、「アホ」の対処法です。

正しく復讐する方法

以前、「倍返し」ってのが流行しました。人は、どうしても復讐したがる生き物です。しかし、著者はこの現状こそが「アホ」中心になってしまっていると危惧しており、正しい復讐方法を主張しておりました。

そんなドラマに出ていた「顔芸」と言われる俳優達の表情は、一つの芸ではあるが一般社会では、あんなオーバーリアクションな人は概して大成しないと思う。あんな風に些細なことに一喜一憂していたらストレスで病気になるだろう。また一喜一憂するような人にはスタミナが無いと思う。
ー中略ー
やられたらやり返すのではなく、やられたら、やったやつを気持ちよくさせて自分の為に使い倒すのだ。それが本当の倍返しだと思う。
小さな戦闘で一喜一憂するのではなく、大きな戦いに勝つべく、淡々と戦略的に行きてほしい。

とのことです。要は、

アホとは戦うな!
最終的な結果で見返してやれ!

ってわけですね。どうしても復讐したい場合は、アホへの怒りをガソリンとして燃やし、アホと差をつけ、最後に見返す、ってのが吉になるかと思います。

この「戦わない復讐法」こそが本書におけるハイライトであり、その復讐を補助する為に意識すべきことも沢山紹介されておりました。速攻で取り入れようと思ったものをメモしておきます。

嫌な相手にこそやられたフリ

嫌な相手、自分に危害ばかり加えてくる相手には、「やられたフリ」をするのがベストだそう。なんでも、くだらない攻撃ばかりしてくるアホは、自分の存在を誇示したいがゆえに行動しているだけであり、相手が苦しんでいる姿や自分を気にかけている様子を見るだけで、勝ち誇った気になり満足するんだと言います。

著者が提唱する「やられたフリ」は


・勝てないふりをする
・花を持たせる
・逆にお願いごとをする

これらのもの。「花を持たせる」と「逆にお願いごとをする」は、少しズレているように見えますが、敵をも味方して自分の為に利用するのが目的だと言います。

著者いわく、

私の見てきた成功者は、皆空手より合気道である。正面からのぶつかり合いではなく、相手の力を使って相手のバランスを崩し、こちらの優位な体勢に持っていく。そしてお互い怪我をしないように決着をさせる

とのこと。真っ向から戦う必要性は無く、戦いを避け、相手の力を利用し、自分の未来を明るくするのがベスト。時には、許せない人物にも頭を下げる必要もあるんだ、と。

ボクシング界でも、かの有名なモハメド・アリもこの戦法を用いていたそうです。体力が有り余っているのにも関わらず、相手の攻撃が聞いているフリをして相手を調子づかせる。そして最後に強烈な一撃を食らわせる。

いやー、この戦法はひたすら危害を加えてくるタイプのアホには、かなり効果がありそうですねえ。最後に一泡吹かせてやりたいものです。

得意淡然、失意泰然

著者は、恩師であり、参議院自民党のドンと言われた議員の青木幹雄さんに

物事に一喜一憂せずに淡々としている者が最後には勝つ

という教えを受け、今も大切にしていると言います。なんでも、長期に渡って安定した力を維持するためには、「安定感」が必要不可欠であり、

自分を見失わない

ということが極めて重要になるんだそう。青木さんは、権力闘争の毎日である政界でも、細かな事柄に一喜一憂せずに「自分を見失わない」ことで権力を持ち続けたんだそうです。著者が青木さんの顔色が変わったところを見たことがないと言うから驚き。

まあつまるところ、自分の未来のためには、自分を保ち続けることが必要不可欠なわけで、アホに自分を変えられるなんてのは論外なわけですねえ。

素敵な世界は存在しない

現実は理不尽。「人生はそもそも理不尽なもの」という現実感覚を持てば、いかなるストレスも大きく減らせるそう。そもそも、ドラマや映画に出てくる素敵な職場を想定して社会に出るから、現実にストレスを感じるんだ、と。「自分にとって理不尽だ」と感じるくらいが丁度いいそうです。

かくいう著者は、高杉晋作の

おもしろきこともなき世におもしろく

という言葉をモットーにしているそうです。周りの環境に文句を言う暇があったら自分で面白くしてみろよ、って考え方を持つのが吉になりそうですね。

他人と張り合うな

ビジネススクール卒業後20年も経つと、他人との比較を恐れて同窓会を欠席する人が急増するそうです。しかしながら著者は、この現状こそが問題であり、他人と自分を比べてくよくよ悩み、劣等感を感じるのは悪手だと言います。

まあ、これについては同感。そもそも他人と比べなければ、無駄に不幸になることはありませんからねー。自分の選んだ道が最善の道であるはずです。

しかし、興味深かったのが著者の

張り合う必要はないが、他人は気にしていいと思う。むしろ気にするだけでなく「助けを求める」姿勢のほうがいい。

という主張。これはつまり、他人を完全に意識しないのではなく、

比較は避けるべきだけど、教えを乞うのはむしろプラスだよ!

ってわけです。上から目線で教えてくれる人もいるが、それでも教えを乞う必要性があるそうです。妙なプライドは捨てろ、と。

人を見下している人ほど調子づいて色々喋ってくれそうですもんねえ。

おわりに

他にも人間関係のコツが盛り込まれているんですが、この辺にしておきます。

本書「頭に来てもアホと戦うな!」では、嫌いなやつ、危害を加えてくるやつ、蹴落とそうとしてくるやつ、陰口を叩いてくるやつ、いわゆる「アホ」は、

絶対に戦わずに、時には上手に利用し、最後に強烈な一発を食らわてやる

って対処法がベストだということを学べました。「アホ」に悩まされている方は、読んでみることを強くオススメします。