健康

『肥満』だと”認知症と同レベル”で脳が縮みます。肥満の恐ろしい悪影響とは

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肥満」は人を殺します。肥満の状態では、血圧やコレステロールの値は正常な範囲から逸脱し、あらゆる要因による死亡リスクが上昇するのは有名な話ですね。

しかしながら、肥満もたらす脳への悪影響についてはあまり知られていないかと思います。

ってことで今回は、「肥満が脳にもたらす恐ろしい悪影響」を紹介したいと思います。

肥満で脳が縮む

まずは、2014年にオーストラリア国立大学の神経科学者、ニコラス・チェルビン博士が行った研究。研究チームは、「体格と脳の劣化の因果関係ってどうなのよ」ってことを明らかにするため、60代の400人を対象としMRIなどを使って8年間にわたって調査しました。その結果何が分かったかといいますと、

肥満体の被験者の「海馬」は、痩せている被験者に比べて早く縮む!
肥満体の被験者の「海馬」は、1年で約2%縮む!

だったそうです。海馬とは、脳内の記憶を司っており、記憶形成における重要性から「脳の司令塔」とも言われている部位です。まあ要は、かなり大事な部位です。

そして、「年間2%ってどうなの?」ということですが、これは恐ろしい数字です。というのも、年間2%という海馬の萎縮は、認知症であるアルツハイマー病に匹敵する値だからです。怖いっすねぇ。

ちなみに、アメリカ疫病予防管理センターの指標では、身長175cmの場合では

・体重77~92kg:太り過ぎ
・体重92kg~:肥満

とされています。

「BMI」の数値が高いほど脳が縮む

内臓脂肪型肥満は更に危険です。

東北大学加齢医学研究所教授、滝靖之率いる研究チームが行った研究では、先の研究よろしく「肥満の度合いと脳の萎縮の関係を検証しました(参考)。その結果、まず

「BMI」の数値が高いほど海馬の萎縮率が高い!

ってことが明らかになったそうです。BMI(Body Mass Index)値とは、肥満度を測定する数値のことで、体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}=BMI値となります。でもってBMI値の指標は以下の通り。

・痩せぎみ:20未満
・普通:20~24未満
・太りぎみ:24~26.5未満
・太り過ぎ:26.5以上

で、ここからが興味深いところ。なんと、同研究では、

内臓脂肪型肥満ほど脳が縮む!

ということが明らかになったそうです。内臓脂肪型肥満は、お腹がポッコリでいるのが特徴です。肥満は肥満でもお腹がポッコリ出ている人は、脳の萎縮進行が早いというわけです。

肥満で海馬が萎縮する理由

肥満で海馬が萎縮する原因については、まだハッキリとは明らかになっていません。が、現時点では、「慢性炎症の一種の『肥満炎症』で海馬が縮むんじゃない?」ってのが有力な説です。

慢性炎症」は、こちらで詳しく述べていますが、動脈硬化、癌、腎不全、鬱、動脈硬化、心血管疾患など、認知症、謎の体調不良などの、あらゆる病の発症に関係していると言われる恐ろしい現象です。ですので、炎症で脳が縮むという見解はかなり的を得ていると思いますねー。

まとめ

ということで、「肥満は、認知症と同じレベルで脳の萎縮が進むよ!」という怖い話でしたー。

日頃から食事や運動習慣に気を配り、徹底的に肥満予防に努めるのが吉。以上!