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砂糖入りの甘い飲み物が『タバコより体に悪い』理由

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砂糖が含まれた飲み物は”タバコ”より健康に悪いと言われています。何気ないその1口は、あなたの死期を近づけます。

そもそもですが、清涼飲料水はアメリカでトウモロコシが生産過剰に陥ったことがきっかけで生まれたと言われています。余ったトウモロコシを無駄にするくらいなら、コーンシロップを作り水に溶かして売りさばこうぜ!ってな魂胆です。

今回は、そんな砂糖が含まれた飲料が健康に悪い理由について見ていこうと思います。

まずは、「砂糖と死の強い因果関係」を示唆している研究を2つ。

3割の『死』は砂糖が原因

これは、マサチューセッツ州にあるタフツ大学のフリードマン栄養科学政策研究所のGitanjail Singh教授率いるチームが行った研究。

研究チームは、1980~2010年の砂糖消費のデータを含む62の研究(51の国々と611,972人)が用いて、「『砂糖が含まれた飲み物』の消費と死亡率(糖尿病,心血管疾患,癌)の関係ってどうなのよ」ということに焦点を当てました。

同研究における「砂糖が含まれた飲料」としては、

・清涼飲料水
エナジードリンク
・スポーツドリンク
・砂糖入りのアイスティー
・100%フルールジュース

これらのものが含まれます。まあ、スポーツドリンクや100%フルーツジュースなど、健康的に思える飲み物も含まれているのがポイントですねー。

で、分析の結果はといいますと、

砂糖が含まれた飲料の消費は、184,450人の死と因果関係があった!
具体的には、133,000人が糖尿病、45,000人が心血管疾患、6,450人が癌だった!

だったそうです。つまり、世界中の死の3割は砂糖由来だったというわけです。研究者いわく、

 世界中の多くの国々で、砂糖が含まれた飲料による重大な数の死が発生している。砂糖が含まれた甘い飲料の摂取を減らすもしくは取り除くことは、世界の再優先事項とすべきだ。
砂糖入りの飲料からは一切恩恵は得られないが、砂糖入りの飲料の消費を減らすことには計り知れないほどの死を減らすポテンシャルがある。

とのことです。砂糖消費の健康被害は計り知れないから、「世界の再優先事項」として甘い飲み物の消費を減らすべきだ、と。このコメントを見れば、砂糖入りの飲み物の危険性が痛いほど伝わってきます。

また、同研究では、若い頃から砂糖入りの飲み物の消費が多い人ほど死にやすいも明らかになっております。「まだ若いんだし、今の内に甘い飲み物を沢山楽しんでおこう!」とはいかないのでご注意をー。

甘い飲み物を飲めば飲むほど死にやすくなる

次は、近頃「アメリカ心臓協会」が発表したハーバードの研究者率いるチームが行った研究。研究チームは、1986~2014年までの研究に参加した男女118,463人のデータを用いて、「砂糖入りの飲料(清涼飲料水とスポーツドリンク)と死亡率の関係ってどうなのよ」ということを調査しました。

んで、結果はといいますと、

1日に少なくとも2杯の清涼飲料水を飲む男性は、飲まない人と比較して29%死亡リスクが高い!
1日に少なくとも2杯の清涼飲料水を飲む女性は、飲まない人と比較して63%死亡リスクが高い!
1日に2杯以上の清涼飲料水を飲む人は、心血管疾患のリスクが31%高い!
女性の場合、砂糖入りの飲料の摂取が乳癌や大腸癌につながる!
スポーツドリンクの摂取も、清涼飲料水ほどではないが死亡リスクが上昇する!

ってデータが得られたそうです。まあ要は、たった2杯の炭酸ジュースで死亡リスクが跳ね上がるというわけです。加えて、スポーツドリンクの摂取でも死亡リスクが高まることにも注意が必要ですねー。もっとも、小学生がスポーツドリンクの摂取で糖尿病になってしまったケースもあるみたいなので。

ということで、まずはざっと砂糖入りの甘い飲み物の危険性を見てみました。既に、砂糖入りの甘い飲み物がタバコより健康に悪い理由を分かっていただけたかと思います。

が、まだ続きます。ここからは、具体的に甘い飲み物の摂取による身体への悪影響を見ていきましょう。

時系列で見る『炭酸飲料』の健康被害

2015年にイギリスの薬剤師、Niraj Naikが「330mlのコカ・コーラを飲んだ直後の1時間で体に何が起こるのか」というインフォグラフィックを発表しています。このインフォグラフィックでは、「何となく炭酸飲料が飲みたくなる理由」まで説明してくれているのでありがたいです。

では、そんなインフォグラフィックを見てみましょう。こちら。

what happens 24 hours afe

ざっくりまとめますと、

○炭酸飲料摂取後10分経過:

ティースプーン10杯分の砂糖が吸収される。この砂糖の量は、1日に摂取していい砂糖の限界値を一発でオーバーする。本来、ティースプーン10杯分の砂糖を摂取すれば「吐き気」をもよおすが、炭酸の風味によって平気に感じる。

○摂取後20分経過:

血糖値が急上昇し、大量のインスリン分泌を促す。この大量のインスリン分泌を受けて、肝臓は大量の糖分を脂肪に変換する。

○40分経過:

この時点で全てのカフェインが吸収される。それにより、脳内の疲労物質である「アデノシン」の働きがブロックされて疲れを感じなくなる。また、大量の糖分に対する肝臓の反応に伴い、瞳孔拡張、血圧上昇、血糖値上昇が引き起こされる

そして、この時点から「ドーパミン」の生成が最高潮に達する。ドーパミンは、アドレナリンの一種で、脳の快感システムを刺激する働きがある神経伝達物質。インフォグラフィックによれば、この時点での脳への刺激は麻薬の一種であるヘロインと同等のレベルだそう。

つまるところ、炭酸飲料を始めとする清涼飲料水を飲みたくなるのは、この快感が原因。もっとも、企業はこの快感を「至福点」として研究し尽くし糖質やカフェインの量を配合している。

○60分経過~以降:

血糖値の急降下が発生し、気だるさ、気分の低下、イラつきなどを感じる。これがいわゆる「血糖値スパイク」と呼ばれるもの。

また、コカ・コーラに含まれるリン酸の一種が、大腸に肥満をブーストさせる作用をもたらす。そして、排尿を通して、マグネシウム、亜鉛、カルシウムなどの身体の健康に不可欠な栄養素が排出される(水と違って上手に排尿できないから)。

と、こんな感じになります。かなーりヤバイですよね。先に紹介した研究結果も納得が行くかと思います。まあポイントとしては、清涼飲料水は、人間が快感を最大限感じる「至福点」を意図的に狙って作られているところ。これによって、「特に理由はないけど炭酸を飲みたい」という「自覚の伴わない糖質中毒状態」に陥るわけです。

また、「でも、これらの悪影響は、コカ・コーラだけなのでは?」と思うかもしれませんが、全ての炭酸飲料に当てはまるそうです。Nirajいわく、

 コカ・コーラは、異性化糖(ブドウ糖からなるコーンシロップ)が含まれているだけでなく、砂糖やカフェインも含まれている。
コカ・コーラやその他飲料、加工食品の日常的な摂取は、高血圧、心臓病、糖尿病を引き起こす。

とのこと。要は、全ての砂糖入りの甘い飲み物の摂取で、上記の現象が発生するわけです。とにかく摂取しないのが吉になります。ライフスタイルに甘い飲み物が入り込んでしまっている人は、「炭酸以外不味いんだよなぁ」ってな感じで取り除くのが難しいかと思いますが、努力あるのみです。

かくいう僕自身、以前まで飲み物を選ぶ機会があれば、必ず炭酸飲料に手を出すほどの「糖質中毒者」でした。自動販売機でお茶を買う人に対して、「それ買う意味あるの?」ってな発言をしていたくらいのズブズブです。

が、すっかり今では抜け出せております。一度糖質の快感から離れれば、お茶やコーヒー、水で満足できるものです。

そもそも、1日に摂取していい砂糖の量は…

そもそも、アメリカ心臓協会による「1日の砂糖摂取量の限界値」は、

男性:36g
女性:24g

たったこれだけ。この値を上回ると、糖尿病を始めとした万病のリスクが跳ね上がるということになります。また、分かりやすく各製品に含まれる糖質の量を挙げてみると、

コカ・コーラ(500ml):56.5g
レッドブル(250ml):43.5g
ファンタ・オレンジ(500ml):57・5g
アクエリアス:23.5g
カルピスウォーター(500ml):55g
C.C.レモン:50.5g
ボス とろけるカフェオレ:44.5g
いろはす もも:26.6g

(清涼飲料水は食物繊維量が極めて少ないため、炭水化物=糖質として換算)

こんな感じ。

いかがでしょうか。もう飲みたいとは思いませんよね?

まとめ

ということで、「砂糖が含まれた甘ーい飲み物が、タバコより健康に悪い理由」についてでしたー。
 

フリードマン栄養科学政策研究所のGitanjail Singh教授は、砂糖が含まれた飲料の排除を世界の再優先事項とすべきと語っております。「砂糖の塊が溶けた液体」の摂取をやめることには、計り知れないメリットがあるわけです。

頭の片隅に置いといて下さい。以上ー。

[参考]