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犬と暮らすことで人生が豊かに。ペットを飼うメリットを科学的に解説

pretty dog

ペットと共に暮すメリットに関しては数多くの研究が行われていますが、その多くの研究でペットは人の健康状態のみならず幸福度までもを向上させるということが明らかになっています。

ということで今回は「犬を飼うことで得られるメリット」について科学的に解説していきたいと思います!

古来からの最愛の友人

そもそも、犬と人間の共存は現代に始まったものではありません。その歴史は遠く昔までさかのぼります。これについては2017年にミシガン大学のチームが発表した研究が興味深いです。同研究チームによれば、なんと

犬と人間の共存は20,000~40,000年前から始まっている!

だそうです。古くから犬は、人が行きていく上で重要な役割を果たしており、住居の保護、馬や牛の牽引、はたまた狩りの手伝いをするなどのサポートをしていたといいます。ですので、

人間にとって犬と暮らすのが本来の生活

なんて考え方もできるわけです。「その理論は偏りすぎでしょ」と思う方がほとんどかと思いますが、ここから先で紹介する研究を見ていけば、この理論もあながち間違いではないことがわかると思います。では、早速見ていきましょう!

犬と寿命

これは、ウプサラ大学などが行った研究。研究チームは、健康的で心臓周りの持病がない3,432,153人を平均で12年間追跡しました。でもって、「早期死亡率」や「犬を飼っているか?」といったデータを集めて分析したんですね。結果、何が明らかになったのかと言いますと、

・犬を飼っていない人と比較すると、パートナーがいる場合は犬の飼い主の死亡リスクは11%下がる!
パートナーがいない場合は33%死亡リスクが下がる!

だったそうです。さらに心臓周りを見てみると、犬の飼い主は

パートナーがいる人は心血管疾患のリスクが15%低い!
・パートナーがいない人は心血管疾患のリスクが36%低い!

みたいです。「なんで犬を飼うと死亡リスクが下がるの?」ということについては、以下の理由が考えられるといいます。

・犬の飼い主は高いレベルの身体的活動が多い!
・犬との交流で幸福度や社会的交流が高まる!
・犬のバクテリアが好影響をもたらす!

要は、「運動不足問題」と「タバコより悪いと言われてる孤独問題」を解決してくれるのがデカイみたいです。研究者いわく、

まとめると、我々の長期的で広範囲に渡るデータは、犬を飼うことと健康がつながっている確固たる証拠を提供してくれた

とのことです。犬と共に暮らすことで健康的になれるのは間違いないんだ、と。しかしまあ、ここまで早期死亡リスクが下がるのには驚きですよねー。

犬と暮らすとライフスタイルが変わる

ここまでで、犬を飼うことで早期死亡リスクがぐんと下がる!でもって、その要因は運動量が増えることかもよ!という話をしました。

運動をしなければ健康的になれないのは常識ですが、運動を取り入れるのが億劫な方も多いのではないかと思います。ですので、そんな運動を苦労なくライフスタイルに取り入れてくれる犬は最高の相方と呼べましょう。ではここで、犬と共に暮らすことでどれくらい運動量が増えるのか見てみましょう。

まず1つ目は、「Journal of Physical Activity and Health」に掲載された研究。研究チームは、カリフォルニアの41,514人の男女を対象としました。参加者の構成は以下の通りです。

1.犬を飼っている
2.猫を飼っている
3.ペットを飼っていない

結果、何が明らかになったのかと言いますと

・猫の飼い主やペットを飼っていない人と比較すると、犬の飼い主は余暇にウォーキングをする頻度が多い!

だったそうです。散歩に伴い犬のおかげでウォーキングが趣味になるわけですねー。

そして次は、カレドニア大学などのチームが行った研究。研究チームは高齢者を対象としてペットと運動量の関係に着目したそうです。その結果、

60歳以上の人でも犬の飼い主は「強制されたエクササイズ(犬とのウォーキング)」を日常的に行っていた!
1週間を通してみると、この運動量はWHOが推奨する「最低150分のやや激しい運動」を満たしていた!

だったそうです。なんと、犬との散歩を楽しんでいるだけで最低限の運動量は確保できるみたいです。それに、「1日40分のウォーキングで脳が大きくなる」なんてことも明らかになっているので、犬との散歩が身体に好影響をもたらすのは間違いないところですねー。

犬と子供の湿疹,喘息

湿疹に対するメリット:

これは、「American College of Allergy,Asthma and Immunology」の会議で発表された研究。研究チームは、「妊婦と犬の接触と、胎児の今後の湿疹リスクってどうなの?」ということについて調べました。結果、何が明らかになったのかと言いますと、

犬と接触する母親から生まれた子供は、そうでない子供と比較して2歳までの湿疹のリスクが低い!

だったそうです。ここで言う「犬との接触」とは、1日1時間犬と同じ空間で過ごすことを指します。つまるところ、犬を飼っている母親から生まれた子供は、湿疹にかかりにくいメリットを得られるというわけですね。

また、同研究によれば、10歳に到達すると生まれる前の犬との接触の効果は薄れてしまうそうです。まあそうは言いつつも、2歳までに湿疹のリスクが下がるってのは中々のメリットではないでしょうか。

喘息に対するメリット:

これまた「ACAAI」の会議で発表された研究。研究チームは、「『犬アレルギーを引き起こすタンパク質』や『犬が持つバクテリア』と喘息を患った子供の接触で何が起こる?」ということについて調査しました。その結果、

犬が持つバクテリアと接触した子供は喘息の症状が軽減した!
しかしながら、アレルゲンのタンパク質と接触した場合は呼吸器系の症状が悪化した!

だったそうです。つまるところ、アレルゲンを持たない犬との接触であれば喘息の症状が改善するというわけですね。研究者いわく、

ノンアレルゲンとの接触は喘息の症状を改善する効果をもたらすが、アレルゲンとの接触は害になりえる。

とのこと。まあ、アレルゲンの明確な判断をするのがマストになりそうですので、少し非現実的ですかね。。

犬と幸福度

犬と友達になり人生をシェアするメリットの多くは、犬が幸せな気分にしてくれることに集約されます。疲労困憊で仕事から帰宅しても、犬が迎えてくれたおかげで疲れが吹き飛ぶケースも珍しくないんですね。まあ、これについては科学的な根拠は必要ないかもしれませんね。

が、科学的な面からも犬が幸福度にもたらす効果を見てみましょう。今現在の科学の知見では、犬が持つ僕たちを幸せな気分にしてくれる効果は、

犬と接触することで「オキシトシン」が分泌される!

というメカニズムです。オキシトシンは「ラブホルモン」とも呼ばれ、主に親切をしたときや人とのつながりを感じたときに分泌されるホルモンです。オキシトシンは多くのメリットを持っていまして、ざっと上げるだけでも

・ストレスが減る!
体感時間が増える
ダイエットに成功しやすくなる
・寿命が伸びる!

これだけのものがあります。ですので、科学的に見ても犬との接触で幸福度が上がることは間違いないわけです。犬と接触した直後にオキシトシンの分泌が急上昇するというから驚きです。本当に最愛の友人ですねー。

犬とストレス,鬱

犬は僕たちの幸福度を爆上げしてくれるわけですので、当たり前と言えば当たり前ですが、

犬は鬱の症状を減らし、ストレスからの回復力を強める!

というメリットが明らかになっています。例えば、デューク大学の研究者は「The Washington Post」のインタビューで

犬は人々を良い気分にさせ、ストレスを感じる環境をより良いものにする

と述べております。まあこれこそが、アニマルセラピーなるものが存在する所以ですね。犬という友人がいれば、そんな厳しい環境も怖くないのかも。

まとめ

そんなわけで、「犬を飼うことで人生が豊かになる理由。ペットを飼うメリット」についてでしたー。

ペットを飼い始めようか悩んでいる方や、ペットを反対されている方に参考にしていだたけたら幸いです。以上ー。

[参考文献]12345