日本の死因ランキングで2位に位置する「心疾患」。2014年の厚生労働省の発表によれば、日本の心疾患による年間死亡者数は19万人を超えることが明らかになっています。ですので当たり前ですが、心臓病の健康は寿命に直結すると言えましょう。
とはいえ、心臓病を予防する方法は山程ありまして、具体的には、
・運動を習慣化し体力をつける
・タバコをやめる
・ストレスに適切に対処する
などが挙げられます。これらをライフスタイルに取り入れれば、心臓の健康を維持することが可能になります。
が、実は心臓の健康を維持する上では、もっと簡単な方法があるんですよ。
何だと思います?
それは、ズバリ「食事」です。まあこれは心臓の健康以外にも当てはまることですが、あなたが何を食べるかで結果は大きく変わります。
ということで、今回は『心臓に良い食べ物10選』を紹介したいと思います。
参考:「What are the best food for heart health?」
1.ベリー
「ベリー類」は、強い抗酸化作用を持つポリフェノールが非常に豊富。ポリフェノールには、心臓病のリスクをガッツリ減らす効果が期待できちゃう。
とりわけ「ブルーベリー」は、食物繊維、葉酸、鉄、カルシウム、ビタミンA、ビタミンAが豊富で、なおかつ低糖質低脂肪なので積極的に摂取していきたいところ。
2.ブロッコリー
定期的な「ブロッコリー」の摂取には、
・コレステロール値が下がる!
・心疾患のリスクが下がる!
というメリットがあることが明らかになっています。これまた毎日食べたい食材の1つ。
コーヒー
実はポリフェノールが豊富で、健康に良い「コーヒー」。多くの研究で、コーヒーの摂取には、
・心疾患のリスク低下!
・脳の健康維持!
・がんのリスク低下!
なんてメリットがあることが明らかになっています。「寿命が伸びる!」なんてデータもあるので、こちらも日常的に摂取していきたいところ。ただし、6杯を超えないように注意。
3.ダークチョコレート
「ダークチョコレート」は、程よく甘いのにも関わらず健康に良いという珍しい例(食べ過ぎはNG)。具体的には、
・ダークチョコレートには動脈硬化症を防ぐ効果が!
というデータがあります。また、ダークチョコレートに含まれる成分は、血管の健康にも貢献してくれちゃいます。もっとも、長寿地域「ブルーゾーン」に暮らす人々は、適度にチョコレートを食べたてたり。
オメガ3脂肪酸
主に、魚類に豊富に含まれる「オメガ3脂肪酸」。心臓病と診断された患者や、発展のリスクがある患者はオメガ3脂肪酸の摂取を推奨されます。
というのも、オメガ3脂肪酸には
・異常な心臓の鼓動のリスク低下!
・動脈の中のプラーク成長を防止!
という効果があるんですね。アメリカ心臓協会によれば、心臓の健康の為にはオメガ3脂肪酸が豊富な魚100gを1週間に2回摂取するのが最低ラインと言われています。
⇒「オメガ脂肪酸が豊富な食材」
緑茶
「緑茶」には、
・コレステロール値の低下!
・血圧抑制!
というメリットが得られるというデータがあります。どちらも心臓病と深い関係がある要素なので、心臓の健康維持にはかなり良さそうな感じ。
4.ナッツ類
アーモンド、ピーナッツ、ピスタチオ、クルミなどの「ナッツ類」は、どれも心臓に好影響をもたらす効果あり。
ナッツはミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富な上、食後に血糖値が上がりにくいため、小腹が空いたときはナッツを食べるのが吉。
レバー
あらゆる臓器類の中で「レバー」は最も栄養が豊富で、葉酸、鉄、銅、亜鉛が豊富に含まれています。
これらの栄養素は、血液の健康に好影響をもたらしてくれるので、最終的には心臓の健康維持に役立ちます。
5.ほうれん草
健康的な心臓の鼓動を保つには、マグネシウムが必要になりますが、「ほうれん草」は最もマグネシウムが豊富な食材の1つです。
また、ほうれん草のような葉物野菜の摂取には、山程健康メリットがあるので積極的に摂取していきたいところ。
6.トマト
「トマト」には、心臓の健康維持に役立つ栄養素、カリウム、ビタミンC、葉酸、コリンが豊富に含まれています。
また、大量に塩分を摂取している人にとっては、カリウムを摂取することで心臓病のリスク低下に役立つことが示唆されています。ですので、しょっぱい料理が好きだけど健康に気を使いたい!って人は、トマトを増やしてみるのが吉。
ただし、トマトのようなナス科の植物にはアレルギー性があり、人によっては体調を損ねる危険性があります。体が弱い方や思い当たる節がある人は要注意。
7.豆類
えんどう豆やひよこ豆、平豆などの「マメ科の植物」は、心臓に好影響をもたらします。
というのも、豆類にはLDL(悪玉)コレステロール値を下げる働きがあったり、ポリフェノールや食物繊維が豊富だったりするからです。長寿地域ではよく豆が食べられていますね。
8.アスパラガス
「アスパラガス」に豊富に含まれる葉酸には、「ホモシステイン」の増加を防ぐ働きがあります。
ホモシステインってのは、体内でタンパク質が使われたあとに残る「不要なゴミ」みないなもののこと。こいつが増えると、老化の真犯人と呼ばれる「AGEs」のレベルが上がったり、脳卒中や心臓病のリスクが上がったりします。
9.オリーブオイル
「オリーブオイル」には健康メリットが沢山あり、心臓に対しても好影響が期待できます。
ですが、これは「オリーブオイルを積極的に摂取しろ!」という話ではなく、「不健康な油をオリーブオイルに置き換えようぜ!」という話です。
死亡率がグンと高まる「揚げ物」も、オリーブオイルを用いて揚げるだけでそのリスクは下がりますんで、普段サラダ油などの不健康な油を使用している人は置き換えるのが吉。
⇒「科学的に証明されているオリーブオイルの健康メリットについて」
10.野菜全般
色々と紹介しましたが、結局「野菜は基本的に最強」です。
細かいことは気にせず、ガイドラインに従ってガツガツ食べるのも吉。
まとめ
そんなわけで、「心臓の健康の為に食べたい食材10選」でしたー。
食事が改善できたら、徐々に運動やストレス対策を行っていきましょう。以上ー