今回は、最近話題の『超加工食品』についてです。実は、既にいくつかの研究では、超加工食品の摂取で
・がんのリスク上昇!
・糖尿病のリスク上昇!
・体内の炎症レベル上昇!
なんて自体が発生することが明らかになっていました。が、新しく発表された2つの研究ではさらに怖いデータが得られたみたいです。
では早速ですが、どれほど「超加工食品」が怖いか見ていきましょう。
と、その前に「超加工食品って何?」について。
『超加工食品』とは?
「超加工食品」とは、
栄養素が乏しいのにもかかわらず、飽和脂肪酸、砂糖、塩分が大量に含まれている加工された食品の総称
もしくは、消費者は安全だと思い込み、好んでもいるが、企業が産業的な目的で入れる成分を含む食品。
のことです。具体的な例としては、
・ファストフード
・清涼飲料水
・スナック菓子
・梱包された状態で店頭に並ぶ商品全般
などといったものがあります。時代が進むにつれて増えてきた食品ばかりですねー。
では、超加工食品の危険性を見ていきましょう。まずは、超加工食品を対象にした大規模な研究から。
超加工食品で早期死亡リスクが跳ね上がる
これは、スペインにあるナバラ大学の予防医学公衆衛生学科のチームが行った研究。研究チームは、「超加工食品の摂取と早期死亡リスクの関係性ってどうなのよ」ということについて調べました。
研究内容についてです。
研究チームは、過去の研究に参加した平均年齢38歳の19,899人(12,113人が女性)を対象とし、136項目からなる「食生活のアンケート調査」を行いました。
でもって研究チームは、このアンケート調査を元に食生活の加工レベルごと参加者をグループ分けし、なおかつ10年間追跡したんですね。その結果、恐ろしいことが分かりました。なんと、
・1日に「超加工食品」を4サービング以上食べる人は、2サービング以下の人と比べて早死のリスクが62%高い!
・1日における超加工食品を食べる量が1サービング増えるごとに、早死のリスクは18%上昇する!
だったそうです。この「サービング」という単位は、海外由来のもので説明が難しいんですが、大体
・1サービング=おにぎり1個分
だとお考えください。つまり、超加工食品をおにぎり1個分食べるごとに、早死のリスクが18%ずつ高まるというわけです。うーん、怖い。
とりわけ心臓に悪影響が危険
次は、フランスにある統計研究センターのチームが行った研究。研究チームは、「NutriNet-Sante」の研究に入会している成人105,159人(平均年齢43人,79%が女性)を対象として、「超加工食品の摂取と心臓病の関係性ってどうなのよ」ということについて調査しました。
研究内容についてですが、研究チームは、参加者に3,300項目からなるアンケートに答えてもらい、その後2009年~2018年までの約10年追跡しました。その結果、何が明らかになったのかと言うと、
「超加工食品」の摂取が10%増えるごとに、
・心血管疾患のリスクが12%上昇!
・冠状動脈性心臓病のリスクが13%上昇!
・脳血管疾患のリスクが11%上昇!
だったそうです。あくまで超加工食品の摂取が10%増えた場合の数値であることに注意してください。摂取量が増えれば、より心臓病のリスクは高まるはずです。
まあそうは言いつつも、対策は至って簡単。ただ「超加工食品」を食生活から排除すればいいんです。ちなみに、同研究では、
・「超加工食品」の摂取量が最も少ない人は、心臓周りの病のリスクが低かった!
なんてことも明らかになっています。
まとめ
研究者は言います。
政策立案者は超加工食品を食事問題の改革として、超加工食品を危険性があると位置づけ、なおかつ未加工食品または最小限加工食品の入手可能性、手頃な価格、入手しやすさを優先事項とすべきだ。
超加工食品の摂取は、もはや国が立ち上がるべき大問題であるというわけです。
そもそもですが、加工食品を美味しいと感じるのは、加工食品が脳に快感がいくよう計算されて作られているからであり、あなたの好みというわけではありません。摂取しても良いことなしなので、できるかぎり摂取量を減らしてみてはいかがでしょうか。以上ー