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「人前でのスピーチが苦手!」を科学的に克服する5つの方法

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「この世で最も恐ろしいことは?」

このような質問を投げかけられたら、『人前でのスピーチ』と答える方は多いのではないでしょうか。僕もそうです。人前で話すのが怖いったらなんの。。

スピーチ前になると、「頭が真っ白になったらどうしよう」「声が震えたらどうしよう」「退屈させてしまったらどうしよう」なんて考えに襲われて冷や汗をかいてしまいます(笑)

そんな中、組織心理学者のアダム・グラントによる『私が人前でのスピーチの恐怖を克服した方法』という記事を発見しまして、これがかなり良かったのでメモして置こうと思います。

人前でしゃべるのが苦手な方には必見の内容になっております。

1.落ち着こうとしない

人前で話す前に緊張を感じた時、「落ち着け自分!」ってな感じに自分を落ち着かせようと試みる方は多いのではないでしょうか。また、スピーチを控えている友人に声をかける状況であれば、「落ち着いて!」なんて感じで緊張を解してあげようと試みる方が多いと思います。

が、実はこの方法、科学的には間違いなんです。

これについては、興味深い研究があります。

これは、ハーバード大学のAlison Wood博士が行った研究。研究者は、参加者を以下の2つに分けてスピーチを行わせました。

1,スピーチ前に「私は落ち着いている」と言う
2,スピーチ前に「私は興奮している/ワクワクしている」と言う

ちなみに、この実験で行われるスピーチは不安感を爆増させるように設計されていまして、

・複数の審査員が採点する
・ビデオで撮影して記録する

なんてオプションがついております。んで、その結果、どのようなデータが得られたのかということですが、

・スピーチ前に「自分は落ち着いている」と言ったグループは、審査員に説得性や自信がないと評価された!
逆に「自分は興奮している/ワクワクしている」と言ったグループは、審査員に説得力があると評価された!

だったそうです。つまり、スピーチ前の緊張、不安、恐怖は、興奮の感情にすり替えるのがベストというわけです。中々以外な結果ですよねー。事実、実験の参加者の90%は、「落ち着くこと」が最適な緊張対策だと思ってたんだとか。

なぜ、落ち着くよりも興奮する方が緊張対策なるのかという理由については、以下のエントリで詳しく述べているのでご参照ください。カラオケを使った一風変わった研究を紹介してたりも。

科学的に正しい「緊張の対策法」

2.1人で練習しない

スピーチ前に1人で練習するという方は多いと思います。

が、スタンフォード大学の心理学者Robert Zajoncが行った研究によれば、これまた間違いなんだそう。同研究者いわく、1人での練習が好ましくない理由は、他の人々の存在による興奮を体感できないからだそうです。

確かに、冷静に「人前で緊張する理由」を考えてみれば、間違いなく観衆、すなわち他の人々の存在が挙げられますよね。1人で練習していると、観衆が存在するときの独特の興奮を体感できないため、本番で激しい緊張感に襲われてしまうというわけです。

じゃあ観衆の前で練習しにゃならんのか!」ということですが、そういうわけではありません。必要なのは、他者の存在。つまり、1人でも2人でも、聞き手が存在する状態で練習すれば良いんです。これくらいの人数であれば、誰でも友人に協力してもらうことでクリアできるかと思います。

そして、一度友人の協力を得ることができたら、そのスピーチの練習では、

・聞き手の顔の表情
・じっと目を見られている感覚

の2点を意識的に感じ取るようにしましょう。この2点が人前で話すときの独特の興奮状態の源になっているので、事前に経験しておくことで慣れることができます。

3.明かりを暗くする

スピーチに対する不安を減らすには、部屋の明かりを暗くするという方法が有効なんだそう。空間を暗くすることで、聞き手の顔がより不鮮明になり、人前で感じる独特の緊張感を軽減することができるというわけです。

そして、部屋の照明を落とすメリットはこれだけではありません。照明を落とすことには、聴衆が笑いやすくなるメリットもあるそうです。なんでも、コメディアンのPeter Mcdrawとjoel Warnerは「The Humor Code」で、

薄暗いスペースは、人々をより隠されている感覚にするのを助け、笑いたいことに対する障害がなくなる

と述べているそうです。確かに、明るい環境だと周りの観客の目が気になりますし、笑いたくてもこらえてしまいますよねー。

しかしながら、暗い環境は眠りに落ちるための障害もなくなるということも忘れてはいけません。事実、アダム・グラントは、自分のスピーチ内容に自身があるときだけ部屋を暗くしているんだとか(笑)

4.聴衆を知る

アダム・グラントは、スピーチ前に聴衆のことについて調べることで不安を軽減しているといいます。

なんでも、聴衆を調べることには

・スピーチの内容を向上させる効果(より伝わりやすくなる)
・不安より、ワクワクの方が大きくなる効果

があるんだそう。スピーチ内容が向上する理由はイメージがつきやすいと思いますが、「なぜ、不安よりワクワクが向上するんや」と思われる方が多いかと。この理由に関してアダム・グラントは、

(MBAの学生達に対してスピーチを行う際)何日か費やして彼らの人物歴に目を通した時、私は不安を感じるよりも、よりワクワクしている。私は、オリンピックのボード選手として魅了してきた生徒や、私の同じ故郷で育った学生を見てきた

とのこと。要するに、聴衆を調べることで思わぬ発見や思わぬ共通点が見つかり、ワクワクが不安を上回るというわけですね。

5.謎、疑問、物語で惹きつけろ

スピーチで謎や疑問を残したらやばくないか?と思われるかもしれません。

しかし、スピーチのコーチとして高く評価され、俳優でもあるDylan Chalfyによれば、あえて謎や疑問をスピーチの中に含めることで、観衆を惹きつけることができるんだそうです。なんでも、謎や疑問を提示することで、観衆の注目がよりスピーチ内容に移り、評価する視点でスピーチを聞かなくなるメリットがあるみたいです。

同じようなことは「物語」にも言えまして、スピーチの初めを物語にすることで、観客の集中を自分よりも話の内容そのものに向けさせる効果があるといいます。

確かにアダム・グラントのスピーチはストーリーから始まるなぁ、そして入り込んじゃうなぁ、なんて感心したり。

まとめ

そんなわけで、組織心理学者のアダム・グラントによる『人前でのスピーチが苦手!を克服する5つの方法』でしたー。

アダム・グラントは、Googleなどの大企業の幹部向けにスピーチを行ったりしていますので、今回紹介していた5つの方法はかなり使えるのではないかと思います。

まあ、「即座に自身を付けたい!」という場合は姿勢が鍵になったりもしますね。以上ー