健康 人間関係

生活に”あれ”がない人は認知症のリスクが激増します

social interaction

近年、世界の人口が増加するにつれて、認知症を患う方が急増しています。日本でも、高齢者人口が激増しているということもありますが、認知症患者の数も増加を続けていますね。

つまり、『認知機能の低下』や『認知症』は、極めて危険であるのにもかかわらず非常に身近な病というわけです。

では、どのようにすれば認知症を予防し、はたまた脳の機能を若々しく維持することができるのでしょうか。

当ブログでは、これまでに様々な方法を紹介してきましたが、ざっくり紹介すると

運動!運動!運動!
瞑想で脳の若さは2倍に保てる!
オリーブオイルの認知症予防効果が凄い!
コーヒーの認知症予防効果も凄い!
ブルーベリーも凄い!
100歳超えの長寿に学ぶ若さの秘訣

という感じになります。まあ、簡単にまとめてしまえば、十分な睡眠を取りつつ健康的な食生活を維持、なおかつ適度に運動を取り入れるのが「認知症予防」への近道ということが言えましょう。

といったところで、近頃「認知症」や「脳機能の低下」に関する興味深い研究が発表されていたそうなので紹介したいと思います。

将来の認知症リスクは、社会との交流の頻度で予測できるかもしれません。

認知症/脳機能の低下の原因

これは、「The American Journal of Geriatric Psychiatry」に掲載された、マサチューセッツ州ボストンにあるBrigham and Women’s Hosupitalのチームが行った研究。研究チームは、「認知症を患うリスクって”社会的交流”と深く関わってるんじゃない?」という仮説のもと調査を行いました。

社会的交流」ってのは、他人と交流の総称で、家族や友人との会話、宗教的な活動、ボランティア活動などが含まれます。

実は、この社会的交流と健康の関係性には注目が集まっていまして、過去にハーバード大学の研究者が行った70年を超える大規模な研究では、社会的活動の頻度が多い人ほど

幸福度が”かなり”高い!

ということが明らかになっております。要するに、社会的活動が脳に好影響をもたらすかも?という意見はなにも目新しいものではないわけです。

では、研究内容について見ていきましょう。

研究チームは、過去に「Harvard Aging Brain Study」参加した217人(平均年齢63~89歳)を対象に調査を行いました。

実験の流れとしては、以下のようになります。

1.調査開始時、参加者は脳の検査(βアミロイドの量をチェック)とアンケート調査を受ける(社会的交流の頻度をチェック)
2.参加者を3年間追跡
3.調査の最後、再びアンケート調査と脳の検査を受ける

βアミロイド」ってのは、認知症と深い関係がある脳内物質でして、これの脳内レベルが高い人ほど認知症のリスクも高い傾向があります。

んで、その結果何が明らかになったのかということですが、まずは

・社会的交流と認知機能の低下には関係性が見られなかった!

だったそうです。うーん、人との交流は最強の脳トレと言われているくらいなので、中々意外な結果です。ですが、よくよく研究を見てみますと、

脳内のβアミロイド量が高い人の中で比較すると、社会的交流が少ない人ほど脳の認知機能の低下が見られた!

だったそうです。つまり、認知症の要因の1つであるβアミロイドが脳内に沢山ある人ほど、社会的交流の欠如が脳の老化につながるというわけです。

ちなみに、このデータは、参加者の教育レベル、性別、年齢、ベースラインの社会的交流の頻度を加味しても変わらないといいます。ですので、認知症を予防し、脳を若々しく維持するためには社会的交流を重んじるのが吉と言えます。

社会との交流を大切に

同研究では、βアミロイドのレベルが高く、なおかつ社会的交流が少ない人ほど重大な認知機能の低下が発生するということが明らかになりました。研究者いわく、

社会への従事と認知機能は強い関連性があり、これらは同時に低下していく。つまり、社会への従事は、認知機能の損傷のリスクがある大人の、回復力や弱さを図るための標識となる。

とのこと。社会との交流の頻度を見れば、将来の認知症のリスクはある程度予想できるんだ、と。

問題点・制限

同研究の結果は非常に興味深いものですが、今回の研究内容にはいくつか問題点・制限があります。

というもの、同研究では217人という少ない参加者のデータを利用しており、なおかつ3年間という短い期間しか追跡していないんですよ。しかも、参加者の「社会的交流の頻度」はアンケート調査のみでしか調べておらず、正確に計測できていない可能性があります。さらに、不安やうつといった、脳に重大な影響を及ぼす要因を加味していないんですね。

ですので、今回の研究結果は絶対的に信頼できるものとは言えないわけです。

まとめ

しかしながら、社会的な交流の頻度が脳機能に重大な影響を及ぼすのは間違いないのではないかと思います。というもの、過去の研究では、

孤独はタバコより健康に悪い!

ということが明らかになっているからです。社会から遠ざかれば遠ざかるほど、身を滅ぼしてしまうかもしれません。

人付き合いが苦手もしくは嫌いな方でも、完全に自分を閉ざすのは避け、どこかで”繋がり”を持つよう心がけましょう。以上ー