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あなたを不幸にする『幸福に対する思い込み3選』

4baiases hinder your happiness

満たされた質の高い人生に必要なのが『幸福』。多くの人が、幸福や幸せを追い求めて毎日を過ごしているのではないでしょうか。

とはいえ、ひとえに幸福と言っても形は人それぞれ。金持ちになること、家庭を築き上げること、一流の企業に入社すること、高級車を乗り回すことなど、人それぞれ様々な”幸せの形”を頭の中に持っているかと思います。

だからこそ、自分が思い浮かべる”理想の幸せ”に向かうことが重要。ひたすら突き進め……..

って感じの主張をしばしば見かけますが、これは大きな間違いかもしれません

今回は、『多くの人が持つ”幸せ/幸福”に対する思い込み』についてです。もしかしたら、多くの人は、幸福を追い求めて懸命に励んでいるのにもかかわらず、幸福から遠ざかっているかもしれません。

あなたを不幸にする『幸福/幸せに対する思い込み3選』

アメリカのコネチカット州に位置するイェール大学に、300,000人を超える人々が受講した超人気講義があります。その名も「The science of Well-Being(幸せに生きることの科学)」。

この講義では、心理学者のLaurie Santosによって「幸福から遠ざかってしまう思い込み」について説明がなされます。内容は、宗教的なものでも、典型的な自己啓発のようなものでもありません。科学的に幸福に関しての講義が展開されます。ベースに科学があるからこそ、絶大な人気を集める講義なんでしょうね。

で、近頃、そんな人気講義の内容をライターのAshley Hamerが紹介してくれていました。

早速、見ていきましょう。

1.自分の直感を信じて幸福を追求すべき

おそらく、ほとんどの人が人生の中で獲得したいもののイメージを持っているかと思います。そして、「”あれ”を獲得すれば幸せになれるだろう」と思い込んでいるのではないでしょうか。

それ、残念なことに”欲求ミス”の可能性大です。

欲求ミス」ってのは、2000年に研究者のTim AilsonとDan Gilbertが形成した概念で、文字通り誤った欲求を意味しています。

簡単なイメージを挙げるとすれば、「暴食してストレスを発散したい!」と決心して、加工食品などの不健康な食品を食べまくったとします。本来、ストレスを発散することで生活の満足感を高めることが目的のはずですが、後々「食べてしまった後悔」と「体の不体調感(胃とか)」だけが残った、なんて感じになります。

最近では、超一流企業に入社したは良いものの人生に光が見えず退社。その後、自分なりの幸福を追求したオリジナリティあるライフスタイルへ変更、なんて話をよく聞きますね。これも欲求ミスの一種です。

また、これらはプラスを予想してマイナスの結果になるタイプの欲求ミスですが、逆のパターンもあります。例えば、ある組織に対して「自分は絶対にその集団に馴染めない!」と思っていたのにもかかわらず、いざその組織に入ってみると、居心地が良かったり、新たな素晴らしい友人に出会えて人生が変わったり、なんてパターンです。

長ったらしく「欲求ミス」の説明をしてしまいましたが、結局何が言いたいのかというと、

人は、未来の出来事が自分にもたらす影響を予想するのが激しく苦手!

ということです。ですので、「おれは、〇〇すれば幸せになれる!」なんて凝り固まった狭い視点ではなく、より幅広い視野を持つことを意識して生活しましょう。

2.他人より優れていれば幸せ

幸福の追求においては、他人と比較するのはご法度。他人との比較は、あなたを不幸の谷へと導きます。

これに関しては、オリンピックのメダリストを対象とした面白いデータがあります。

今、少し時間をとって、「オリンピックのメダリストの幸福度」を予測して見てください。あなたならどのように答えますか?

おそらく、大半の人が以下のような結果を予測するかと思います。

幸福度1位:金メダリスト
幸福度2位:銀メダリスト
幸福度3位:銅メダリスト

1位が一番幸福度が高く、2位はその下のレベルの幸福度、そして3位はさらにその下の幸福度。普通に考えれば、このような結果になるのが必然のようにも思えますよね。

が、結果は違います。実際のオリンピックメダリストの幸福度は以下の通りになります。

幸福度1位:金メダリスト(一番!やった!)
幸福度2位銅メダリスト(もう少しでメダルを獲得できないところだった!)
・幸福度3位:銀メダリスト(1位の選手に負けた….もう少しだけいい結果が残せれば、金メダルを獲得できた)

なんと、銀メダルの選手は、1位の選手との比較をしてしまうばかりに銅メダルの選手よりも幸福度が低くなってしまうそうです。1位を獲得できなかったため幸福度が下がるのはわかりますが、3位よりも2位の選手の方が幸福度が低いのは驚きですよねー。

興味深い結果は他の分野にも現れていまして、

・低い年収を提示されても、同僚より高収入とわかったら喜んで受け入れる
・失業しても、失業率が高い地域で暮らしている人は幸福度が比較的高い

なんてのがあります。悲しいかな、人間は他人と比較することで満足感を覚えてしまう生き物なんです。しかし、一度自分の幸福の基準を他人に設定してしまえば

・自分の努力が報われない
・感じる必要のない不幸感を味わってしまう

といった危険性があるので、くれぐれも他人を基準にしないようにしましょう。難しいかもしれませんが、その分絶大な効果があります。

3.欲しいものを手に入れれば幸せになれる!

大きな物事を成し遂げられれば人生に幸せが訪れる!欲しいものを手に入れれば幸せになれる!と考えている方は多いのではないでしょうか。

この理論に関しての科学の意見は、半分正解で半分間違いというものです。

確かに、大きな物事を成し遂げたり、インパクトのあるイベントを経験すれば、一時的に幸福のレベルは増加します。しかし、残念なことに人は幸福に順応してしまう生き物なんです。

この現象は『快楽順応』と言われているもので、以前「幸せになれるお金の使い方について考えてみた!」で紹介しております。ここでざっくり快楽順応のメカニズムを紹介すると、以下のようになります。

・古代の狩りをしていた時代から、”変化”は危険であり、”安定”が安全であるという理論が脳に刷り込まれている

現代でも、脳や体は常に変化を最小限に抑えようと努力する

至福の感情も”変化”と捉えてしまう!

順応!

要するに、自分にとってプラスの変化であっても、脳は「危険だ!」と判断して順応しようと努力してしまうわけなんですよ。

これに関しては、1978年に行われた興味深い研究もあります。同研究では、宝くじに当選した22人を対象として「幸せのレベルがどれだけ持続するのか」ということを調査しました。

「宝くじに当選すれば、さすがに幸せのレベルは高まるんじゃない?」と思われるかもしれません。しかし、驚くべきことに結果は、

数年後、宝くじ当選者と一般の人の幸福度のレベルは変わらなかった!

だったそうです。つまり、順応してしまったというわけです。

悲しいかな、物質から得られる幸福は長続きしないみたいです。ですので、順応を避けつつ幸福を獲得するには、お金やモノを追いかけるのではなく、

生きがい
人間関係(家族や友人)
・親切

などといった、より人生に意味を与えてくれるものに価値を見出すのが吉です。

まとめ

そんなわけで、「幸福に関する勘違い3選」でしたー。

結局のところ、幸福は追い求めるものではなく、意味ある日々の繰り返しで積み上がっていくものなんだと思います。

まあ、個人的には「他者との比較を避ける」ってのが一番難しく感じます。集団の中で生きていく限りどうしても他者の存在は目に入ってきますし、完全に比較を避けるってのは非常に難しい。でも、比較で不幸になるのは事実。うーん、頑張ろう。