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『思いやり』がある人の特徴。思いやりの鍛え方とは?

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思いやりとは、他人の目とともに見ること、他人の耳とともに聞くこと、そして他人と心とともに感じることである。-アルフレッド・アドラー-

今回は、『思いやり』についてです。

思いやりがある人は、尊敬や信頼を獲得し、多くの仲間に囲まれます。また、思いやりがある人は、そうでない人よりも充実した人生を送ることができます。さらに、思いやりがある人は、高いEQを維持してビジネスで成功しやすくもなります。

ということで、今回は、そんな現代の社会で重要な役割を果たし、なおかつ人生を豊かにするために欠かせない能力である『思いやり』についてです。

まずは、思いやりがある人が持つ特徴から。

参考:123

思いやりがある人の特徴3選

思いやり:なぜ重要なのか、そしてどのように獲得するのか(邦訳版未出版)』の著者であるRoman Krznaricが、ウェブ雑誌「Greater Good」で思いやりに溢れる人の特徴を明らかにしてくれました。内面を思いやりで満たしている人々には、どのような特徴があるのでしょうか。早速ですが、見ていきましょう。

1.好奇心旺盛:

思いやりがある人は、好奇心旺盛な正確を持っている傾向が強いそうです。とりわけ、他者(赤の他人でも)に対する好奇心は、思いやりの精神を鍛え上げる効果があるそうです。

というのも、他者に対しての好奇心が強い人ほど、より深く、より個人的な会話をする傾向があるからです。逆に言えば、思いやりがない人ほど表面的な会話をする傾向があり、そのような人は好奇心に欠けているとも定義することができますね

あなたは、電車やバスの中で完璧な他人に対して好奇心を抱いた経験がありますか?もし、経験があるのでしたら、おめでとうございます。あなたは、思いやりに対する優れたセンスを持ち、それを高めるための良い軌道に乗っている可能性があります!

2.聞いて、聞いて、聞く

人々へのスピーチを準備するとき、私は3/2の時間を彼らが求めている内容を考えることに費やし、3/1の時間を私が何を喋るのか考えることに費やす-エイブラハム・リンカーン-

リンカーン元大統領は、自分を犠牲にする程の利他主義者であり、多くの信頼を獲得した「思いやりの象徴」とも言える人物です。選挙時のライバル、すなわち敵をも味方にしたことで有名ですね。

そんな彼の言葉のごとく、思いやりがある人は他人の話を熱心に聞き、かつ話の内容を理解することに全神経を費やす傾向があるそうです。また、相手の感情に対しても意識を払ったり、相手がどのような応答を期待しているか読み取るよう努力する傾向があるそうです。

これだけを聞くと、「じゃあ、とにかく相手の話を真剣に聞けばいいのね!」と考えてしまいますが、ただ話を聞くだけでは思いやりに溢れた人物にはなりません。

心理学を応用したプロジェクト「Beyond Intractability」によれば、思いやりがあるリスニングには、以下の3つの要素が重要になるそうです。

相手に話の主導権を渡すことをいとわない(会話の中心になりたい!って欲望をおさえる)

話の内容に「価値判断」をしない(頭の中で相手の話に対して感想を言うのではなく、聞く。ひたすら聞く。退屈に感じたり、話を遮りたくなっても、相手が満足するまで聞く)

終わりのない質問をする(「はい」か「いいえ」で答えられる質問ではなく、先がある質問をする。「今日はどこに行くのですか?そこでは何をする予定ですか?」とか)

これら3つをこなすには、思いやりの能力のみならず、ある種忍耐力も必要になりそうですね。せっかちな性格の人には少し難しいかもしれません(僕のことですが笑)

3.自分をさらけだす

思いやりとは、必ずしも相手の悲痛な話に共感し、反応することだけを指しません。思いやりの一部には、自分の弱さをさらけだすことも含まれます。もちろん、思いやりに溢れる人ほど、自分の中身をオープンにする傾向があるそうです。

なぜ、自分の弱さをさらけだすことが「思いやり」につながるのか、ということですが、これには『信頼』が深く関係しています。

弱さをさらけだすことは、あなたをより信頼できる人間に変える力があります。そして、相手が自分の弱さを共有した際、あなた自信も弱さを共有することで初めてそこには「繋がり」が生まれます。この繋がりこそが、他でもない「思いやり」へと昇華するわけです。

もっとも、自分の弱さを理解することができない人には、他人の弱さを理解する能力は備わっていないみたいです。

『思いやり』を鍛える方法。EQを高めるために

ということで、ここまでで『思いやりに溢れる人が持つ特徴』を見てきました。

「もしかしたら、私には思いやりがあるのかも?」と考える人もいれば、「俺には思いやりの欠片もない…」と考える人がいるかもしれません。ですが、現時点では思いやり指数が低くても、決して肩を落とす必要はありません。思いやりの能力を高め、EQをブーストさせる道は存在します!

ということで、以下『思いやりの能力を鍛える3つの方法』です。たとえ自分の性格が「思いやりに溢れる人」とは程遠くても、地道に、粘り強く、以下のトレーニングを行いましょう。人間の脳は面白いもので、あっという間に適応してくれます!

1.ケア・コミュケーション:

先述したように、思いやりに溢れる人は本気で相手のことを考え、心から会話をする傾向があります。「ケア・コミュケーション」は、そのような会話を意識的に目指すためのトレーニングです。具体的には、以下のように行います。

1.相手の話を評価しない
2.より具体的な質問をする(何を聞きたいのか明確に提示し、相手が答えやすいようにする)

例)

✗「なんで昨日学校に行かなかったの?」:評価する意味合いが含まれているし、なにより答えづらい

○「昨日の調子はどうだったの?」:評価する意味合いは含まれておらず、なおかつ答えやすい

2.沈黙を恐れず、むしろ使いこなす:

会話中の「沈黙」を何よりも恐れている人は多いかと思います。しかしながら、沈黙には相手とのより良い繋がり(=思いやり)を築く効果があるんだそうです。

「コンフリクト(対立や権力闘争)に対処する経営」に関する研究では、沈黙を有効活用することでより良いコミュケーションが生まれることが明らかになったといいます。

なぜなら、沈黙を恐れず、たっぷりと時間を取ることで考えをまとめた方が、お互いより良い言葉を選択できるからです。逆に、相手の発言に対して間髪入れずに反応していては、よりよい会話は生まれません。

過去に誰かと口論した経験を思い出してみてください。おそらく、お互いの発言の間には十分なスペースが存在していなかったはずです。

つまるところ、沈黙を恐れず、あえて沈黙を作りながら会話をするよう意識するのが吉です。沈黙を作らないよう絶え間なく話題を提起するのではなく、沈黙を作り、それに慣れるトレーニングを積みましょう

3.言い換え、要約:

相手の話を熱心に聞いていることの印として、返答の際、相手の話を相手とは違う言葉で言い換え、要約しましょう。これに関しては、会話のテクニックなどとして耳にした経験がある人も多いのではないでしょうか。

主な注意点としては、以下の2つが挙げられます。

・間違った解釈をしないこと
・同じ言葉で要約しないこと

相手の話を真剣に聞き、話のボトムラインを汲み取り、自分の言葉で要約するのが吉。そうすることで、思いやりの能力が鍛えられるのはもちろんのこと、相手に新たな視点を提供できる可能性もあります。

まとめ

そんなわけで、『思いやりに溢れる人の特徴と、思いやりを鍛えるためのトレーニング』についてでしたー。

我々は皆、思いやりを持っているのだと思う。ただ、それを表に出す勇気が足りていないのだ。-Maya Angelou-

人は誰しも、「思いやりに溢れる人物」になれるポテンシャルを秘めています。地道に、粘り強く、努力しましょう。