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【モチベーション論】マシュー・マコノヒーのアカデミー受賞スピーチに学ぶ

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先日、今更すぎる話なんですが、マシュー・マコノヒーのアカデミー主演男優賞の受賞スピーチを拝見しまして。

(スピーチのスクリプトを見たい方はこちら)
動画はこちら

マシュー・マコノヒーのアカデミー賞スピーチに学ぶ『モチベーション論』

 

第86回アカデミー賞の授賞式が、2014年の3月2日に米ロサンゼルスで行われました(本当に今更すぎる)。そして、俳優のマシュー・マコノヒーが第86回アカデミー賞の主演男優賞に選ばれ、栄誉あるオスカー像は彼の手に渡りました。

マシュー・マコノヒーが主演したのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』という作品。同作品は、余命30日を宣告されたカウボーイの”命をかけた挑戦”を描き、生きる自由について問うノンフィクション。

そして、マシュー・マコノヒーは、余命30日を告げられた患者を演じるために21キロもの減量を行いました。↓

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いや、もう痩せ過ぎちゃって、本当に心配。作品公開前も、パパラッチが減量中の彼を激写して拡散したため、各地で不安の声が上がっていたそうです。それもそのはず。減量は「減らせるだけ減らした」そうで、撮影時には減らせる体重はもはや残っていなかったと言います。何たる役者魂。尊敬の念しかありません。

んで、今回は『マシュー・マコノヒーのアカデミー賞スピーチに学ぶ【モチベーション論】』ということで、マシュー・マコノヒーのアカデミー賞スピーチを噛み砕いていきたいと思います。

ちなみに、僕が今回マシュー・マコノヒーのアカデミー賞受賞スピーチで記事を書こうと思った理由は、3つあります。1つ目は、感動したからです。2つ目は、彼が科学的根拠がある内容を話していたからです。そして3つ目は、感動したからです。

モチベーションを維持するために必要な3つのこと

マシュー・マコノヒーは、日々の中で大事にしてきたことが3つあると言います。

人間に必要なことは3つあります。感謝、期待、追いかける目標です。

1.尊敬すること

まず、彼は「まず神に感謝させて下さい。なぜなら、彼こそが僕が尊敬する人だからです。」と語ります。そして興味深かったのが、その後に

He has shown me that it’s a scientific fact that gratitude reciprocate.

と語ったところです。これは、日本語に訳すと、「神は感謝の返報性に対する科学的な事実を明らかにしてくれた。」という感じになります。

なぜ興味深かったのかというと、ここで彼が単なる神への感謝ではなく、「科学的な事実」を考慮に入れていることが明らかになったからです。

「神への感謝の何が科学的事実なのよ」と思われるかもしれませんが、近年ポジティブ心理学の世界では感謝には、科学的にメリットがあるということが明らかになっています。「感謝日記」で幸福度が高まるのも、それが理由です。

ということで、僕の興味が先行してしまいましたが、結局何が言いたいのかというと、

日々感謝することがモチベーション維持につながる

ということです。対象は何でも構いません。なんなら、毎日変わってもOKです。まずは「感謝日記」から初めて見るのが吉。

2.期待

続いて、2つ目は『期待』です。ここで言う期待とは、一日の中で心から待ち望んでいるものと言い換えることができます。ですので、この「期待」は、『生きがい』と言い換えることも可能なのではないかと思います。

マシュー・マコノヒーは、家族の存在を挙げています。

To my wife Camila, and my kids Levi, Vida, Livingston. The courage and significance you give me everyday I go out the door is unparalleled. You are the four people in my life that I want to make the most proud of me, Thank you.

ここは、「君たちは僕に勇気と偉大さを与えてくれる。毎日通り過ぎる家のドアは、比類なきものだから。君たちは、僕を最も誇らしい気分にさせてくれる4人だ。」という感じになります。

これはやはり、生きがいに他なりませんね。やはり、強いモチベーションを維持するため、満ち足りた人生を送るためには「生きがい」を持ち、毎日噛みしめることが重要になるみたいです。

「長生きの秘訣は『生きがい』だ!」という研究や、「100歳超えの長寿は『生きがい』を持っている」という研究があるのも納得がいきます。

もしかしたら、真っ先に行うべきことは、人生の意味や目標を見つけることかもしれませんね。高いモチベーションは、そもそも自分の生き方にあった活動をしていなければ維持できないのかもしれません。

3.追いかける目標

最後、3つ目。『追いかける目標』です。これについて、マシュー・マコノヒーは以下のように語っております。僕が1番感銘を受けたポイントです。

15歳のとき、僕にとってとても重要な人が、『君のヒーローは誰?』と聞いてきた。
その時僕は、『わからない。考えてくるから、何週間か待って下さい。』と答えた。
そして2週間後、また同じ人が来て『君のヒーローは誰?』と聞いてきた。
だから僕は、考えてきたことを伝えた。『僕だ。10年後の

マシュー・マコノヒーは、10年後の自分、つまり25歳の自分をヒーローとし、追いかける目標としました。そして…

10年後、25歳になったとき、同じ人が来て『それで? 君はヒーローになれたの?』と聞いてきた。
そして僕は答えた。『まだまだ! ぜんぜん違う。
彼女が『なんで?』と聞いてきたから、僕はこう答えた。『ヒーロは、35の僕だからだ。』
皆さんがおわかりの通り、毎日、毎週、毎月、毎年、いつも僕のヒーローは10年先にいる。だから、絶対にヒーローを打ち負かすことはできないし、そのヒーローになることもできない。僕じゃないってことは分かってる。
でも、それでいいんだ。追いかける目標が、常に僕の前にはいるのだから。

目標は、10年先の自分。カッコよすぎますね。

しかもこれ、何が凄いって、科学的に見てみると理にかなってるんですよ

心理学者のLeif NElsonとMichael Nortonが行った興味深い研究と内容が交差します。少しだけ、研究内容を見てみましょう。研究者は、参加者を以下の2つのグループに分けました。

1.『スーパーヒーロー』の特徴を10個挙げる
2.『スーパーマン』の特徴を10個挙げる

そして後日、研究者はそれぞれの参加者をボランティア活動のコミュニティーに招待し、任意で良いから参加してくれと伝えました。

その結果、何が起こったのかというと、

・『スーパーヒーロー』について考えたグループは、『スーパーマン』について考えたグループと比較して、2倍の人数がボランティアに参加した!
・さらに3ヶ月後、同様の招待をしたところ、『スーパーヒーロー』について考えたグループは、『スーパーマン』について考えたグループと比較して4倍の人数がボランティアに参加した!

だったそうです。何が起こったのでしょうか。4倍もの差はどこから生まれたのでしょうか。

その理由は、『スーパーヒーロー』とは、自分が考える”自分自身の理想像”だったからです。自分の理想像について考えた参加者は、その理想像に近づくために行動を起こし、ボランティアに参加する決意をしました。

対して、『スーパーマン』は、TVシリーズや映画でおなじみのヒーローで、「弾丸より早く走り、ダンプカーより力持ちで、1ステップでビルからビルへと飛び移る」なんてことを簡単にやってのけます。つまり、自分とは全くの別物なのです。だからスーパーマンについて考えた参加者は、モチベーションが上がらなかったのです。自分とは関係がない話だから。

ここで、マシュー・マコノヒーのスピーチに戻ってみましょう。彼の追いかける目標である『10年後の自分』の何が凄いのか。

もう皆さんおわかりの通り、「10年後の自分」とは、”自分”に他なりません。スーパーマンじゃないし、どこぞの偉人でもありません。だからこそ、他でもない自分の未来だからこそ、強烈なモチベーションが湧き上がり、”今”の行動につなげることができるのです。

マシュー・マコノヒーには、偉人などを目標として追いかけても、それはあくまで他人であるということに気が付かされました(もちろん、行動の規範として理想とする偉人を掲げるのは素晴らしいと思いますが、あくまでモチベーションとしてです)。

Just Keep Living

最後、これまたスピーチの締めくくりが良かったので、それで締めたいと思います。(もはや感動しただけ)

So, to any of us, whatever those things are, whatever that is we look up to, whatever it is we look forward to, and whoever it is we are chasing to that I say amen. To that I say alright, alright, alright. And to that I say just keep living huh. Thank you.

「だから皆さんに。尊敬することが何であれ、期待することが何であれ、追いかける目標が誰であれ。僕は言います。」

大丈夫、きっとうまくいくよ。 生き抜くしかないだろ?

【スクリプト】マシュー・マコノヒー/アカデミー主演男優賞受賞スピーチ

There’s a few things, about three things to my count that I need each day.

One I need something to look up to, another something to look forward to, and another is someone to chase.

Now first off I want to thank God, because that’s who I look up to. He has graced my life with opportunities that I know are not of my hand or of any human hand. He has shown me that it is a scientific fact that gratitude reciprocates. In the words of the late Charlie Laughton, who said “When you got God, you got a friend, and that friend is you”

To my family, that’s who and what I look forward to. To my Father who I know he is up there right now with a big pot of gumbo. He has got a lemon meringue pie over there, he is probably in his underwear and he has got a cold can of Miller Lite, he is dancing right now. To you Dad, you taught me what it means to be a man.

To my Mother who is here tonight, who taught me and my two older brothers, demanded that we respect ourselves. And what we in turn learned was that we were better able to respect others. Thank you for that Mama.

To my wife Camila, and my kids Levi, Vida, Livingston. The courage and significance you give me everyday I go out the door is unparalleled. You are the four people in my life that I want to make the most proud of me, Thank you.

And to my hero, that’s who I chase. Now when I was 15 years old, I have a very important person in my life come to me and say, “Who is your hero?”. And I said I don’t know I gotta think about that, give me a couple of weeks. I come back two weeks later, this person comes up and says “Who’s your hero?” And so I thought about it and I said you know who it is, it’s me in 10 years.

So I turn 25, 10 years later that same person comes to me and goes “so are you a hero?” And I was like, not even close. No, no, no. She said “Why?” I said because my hero is me at 35. So you see every day, every week, every month and every year of my life, my hero is always 10 years away. I’m never going to beat my hero. I’m not going to obtain that, I know I’m not. And that’s just fine with me because that keeps me with somebody to keep on chasing.

So, to any of us, whatever those things are, whatever that is we look up to, whatever it is we look forward to, and whoever it is we are chasing to that I say amen. To that I say alright, alright, alright. And to that I say just keep living huh. Thank you.